iQ SC プロト試乗、走りのエンタメ性を追求！

iQ スーパーチャージャー（プロトタイプ）

あり得ない身のこなしに拍車

それから運転が単純に楽しい。それも本格スポーツカーのソレとか、ライトウェイトのソレとは違って、純粋に「行きたい方向にあり得ない身のこなしで行く」楽しさだ。それをGRMN iQスーパーチャージャーは素直に伸ばしているのだ。

まずは足回りだが、既に09年に100台限定で出た「iQ GRMN」同様、バネ＆ダンパーを専用チューンに交換。加えボディのスポット溶接を増やし、前後サスの左右をパフォーマンスダンパーで結合することにより、ボディ剛性を大幅に上げている。

結果、ステアリングのキレは向上。元々ヴィッツとはエンジン位置やステアリングラック位置が違い、ステアリングフィールは抜群に良かったiQだが、ますます良くなっている。切り始めから正確で、なおかつナチュラルな手応えがあるのだ。

さらにこれはサーキットだから分かったことだが、限界走行中のコントロール性が抜群に良い。と言うのも全長3mでホイールベース2m、さらに車重1トン前後のiQ。スペックから想像できる通りにやたらに良く曲がる。っていうか、曲がりすぎる（笑）

最小回転半径が3.9mだからだけじゃない。ブレーキングや加速時の前後重量変化が激し過ぎ、コーナリング中にブレーキを軽く踏むと、前につんのめったようになる以上に、前を軸にクルリと駒のように回りそうになるのだ。