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新型いすゞ「エルガ デュオ」、日野「ブルーリボン ハイブリッド」、日本製連節バスの運行を阻む法の壁

実は道交法に適合できない連節バス

日本で初めてシャトル用に運行された連節バスは、1985年に開催された国際科学技術博覧会(通称つくば博)に100台導入された、ボルボ製「B10M」(ボディは富士重工業製)でした。来場者輸送のため、会場と臨時駅であった万博中央駅間限定だったのですが、車両サイズなどが道路交通法に適合していないため。特例措置を受けての運行でした。

つくば博終了後は80台がオーストラリアに輸出され、19台が東京空港交通に譲渡。その内の16台がエアポートリムジンとして使用されましたが、やはり道路交通法上の特例措置を受ける必要があり、通行できる道路が限定されたため、柔軟な運用ができず活躍期間は数年という短いものでした。

つくば博以降は1998年に京成電鉄が路線バスとして連接バスを導入しましたが、それ以外導入されることはありませんでした。ようやく近年、朝夕の通勤通学輸送量が大きい路線などに導入されるようになり、目にする機会も増えました。車両は「メルセデス・ベンツ シターロ」あるいは「スカニア/ボルグレン」です。

地元愛というか地元志向が強いバスファンは、日本製の登場を心待ちにしていましたが、事業者もまた従来と変わらない使い勝手やサポート力に安心感がある日本製を待っていたと思います。2018年3月に新祝園駅~関西文化学術研究都市路線にスカニア/ボルグレンを導入した奈良交通に聞いたところ、導入にあたりボルグレンに出張したり、向こうから技術指導者が来たりと初めてでいろいろと準備が大変だったとか。

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