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86 GRMNとノア&ヴォクシー G'sのプロトタイプをサーキット試乗

RE-71Rは限界を超えた先の特性が穏やか

これだけを聞くと、とんでもなく運転が難しく感じそうだが、そうではない。限界までの速度域では、RE-71Rは全てがオンザレールで意思に直結するように曲がる感覚があるし、アクセルをガンガンに踏んでいける。

しかも驚くのは、グリップ限界を超えた先の特性がとても穏やかなのだ。感覚的には、滑り出してもグリップしている不思議な感覚とともに、クルマが最も綺麗に旋回する、若干リアタイヤがフロントタイヤより滑っているバランスに自然と落ちつく。

例えば大きくリアタイヤを滑らせてドリフトさせようと思っても、自然と最適旋回バランスにタイヤが自動修正してくれる感覚だ。おそらくスリップアングル特性にも影響する、タイヤ内部構造のベルトの配置角度にノウハウがありそうだが、このクルマを所有したらクローズドコースに行き、限界付近で走ってみてほしい。気持ち良さと楽しさ、驚きと興奮など様々な感情が入り混じるはずだ。

もちろんカーボン製のルーフ、ボンネット、トランクによる低重心化や、ノーマルの2倍弱まで高められたボディ剛性、さらには強力なストッピングパワーと極限の走りを可能とする優れたコントロール性を備えた専用開発の強化ブレーキなどが、気持ち良さや速さに繋がっているのは言うまでもない。

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