レクサス「ES」 こだわりがなければ一通り装備が充実したベースグレードでも充分
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:トヨタ自動車 121
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:トヨタ自動車 121
2021年8月のマイナーチェンジでは、当然ながら運転支援システムだけでなく「車そのものの性能(ドライブフィールや静粛性、乗り心地、ブレーキのコントロール性など)」も大幅に改善。そしてもちろん、内外装のデザインや仕様も変更されています。
外観ではメッシュパターンのフロントグリルや新デザインのヘッドランプ、ホイールなどが従来モデルから変更され、インテリアはマルチメディアシステムのタッチディスプレイ化に伴い、モニターの仕様を変更。ドライバーの手が届きやすいように距離を約10cm近づけると同時に5°ほど角度を傾けて設置し、画面にガラス素材を用いることで視認性や操作性を向上させるという、非常に細かな変更がなされました。
またインテリアのカラー設定も変更され、ベージュ系の「ヘーゼル」や、新規開発色であるブラウン系の「モーヴ」を採用。“Fスポーツ”では「フレアレッド」と、新規設定された「ホワイト」の一部にブラックを加え、スポーティなイメージを強調しています。
そして各部のオーナメントには新たにウォールナット素材が用いられ、カラーリングには新開発の「墨ブラック」と「ダークブラウン」を採用するなど、アッパークラスのミドルセダンであるESのキャラクターがより伝わりやすい仕様へと変更されています。
現在販売されているESのグレードラインナップおよびそれぞれのプライスは下記のとおりです。
ES300h|599万円
ES300h“F SPORT”|651万円
ES300h“version L”|715万円
フラッグシップセダンではないとはいえ「レクサス」ですから、ベースグレードであるES300hでも装備類は普通に、というか普通以上に充実しています。そのうえで、“F SPORT”と“version L”には下記のような装備が追加されることになります。
【“F SPORT”】
・“F SPORT”専用スピンドルグリルやリアスポイラーなど
・パフォーマンスダンパー
・NAVI・AI-AVS
(ナビゲーションのデータを生かし、進行方向先のコーナーの状況を解析処理するシステム)
・19インチの専用ホイール
・“F SPORT”専用L texスポーツシート
・“F SPORT”専用TFT液晶式メーター
・その他
【“version L”】
・パフォーマンスダンパー
・18インチ ノイズリダクションアルミホイール
・パノラミックビューモニター
・アンビエントイルミネーション
・ハンズフリーパワートランクリッド
・セミアニリン本革シート
・運転席10Way&助手席8Wayパワーシート(他グレードは運転席側も8Way)
・後席電動リクライニングシート
・その他
スポーティな仕様のセダンを好む人は“F SPORT”の一択かと思いますが、そうでない場合はベースグレードでも十分満足できる装備内容ですので、おすすめはベースグレード(ES300h)ということになります。
しかしESという車を「実直な高級セダン」ではなく「かなり高級なセダン」として乗りたい場合には、多少値は張りますが“version L”を選ぶべきでしょう。
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