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ピレリ 2012年F1タイヤ アブダビ発表会を報告

ピレリ 2012年F1タイヤ アブダビ発表会を報告

タンデムF1の試乗風景。 99年式ティレルをベースにボディをストレッチ。中はドライバーのコクピットとつながっていて、ドライバーのバケットシートを両足で挟むように座る。当然のことながらロールバーが邪魔をして正面は全く見えない。このカットは減速に入った瞬間。猛烈な減速Gでヘルメットがロールバーにゴツンと当たる。

ヤス・マリーナ・サーキットで強烈なアクティビティを

2012年シーズンのF1タイヤの発表会場となったヤス・マリーナ・サーキット。発表会の後、このサーキットのアトラクションを楽しめるイベントが用意されていたので、紹介しておこう。

ヤス島という島に作られたヤス・マリーナ・サーキットは、砂漠の中のサーキットというイメージがあるかもしれないが、莫大な資金を背景にしたサーキットでありふんだんに手間暇かけられているので、砂漠のイメージは皆無。ちなみに1月は、セーターどころか保温能力ある上着が欲しいくらい涼しい。

さて、ヤス・マリーナ・サーキットで楽しめるアトラクションは、まずタンデムシートのF1がある。ティレルの99年モデルがベース。エンジンは98、99、2000年に使われた3.5リッターV10で、レブリミットは1万6800回転を1万6200回転に抑えて走らせているのだという。そうすることでロングライフ性(?)を確保しているのだとか。たぶんパワーは700馬力くらい。車重は650kg。ちなみにこの日走った北コースのバックストレートで300km/h出ているということだ。

このマシンでは、ボディを9インチストレッチして後席を作ってあるのだが、シートはなく空洞に薄いクッションと無骨な4点式シートベルト。それでマシンに体をくくりつけて走るという、乱暴なアトラクションだ。ちなみに本日ドライバーを務めてくれたのは、元F1ドライバーであり、現在ピレリのテストドライバーを務めているルーカス・ディグラッシ選手。

ボディの中ではドライバーズシートとつながっており、前に出した足はドライバーのバケットシートをはさみこむ形になる。ドライバーのコクピットもかなりタイトになっており、ドライバーの肘が投げ出したボクの脛に当たったりして、不思議な一体感(?)がある。筆舌に尽くしがたいほどの強烈な減速Gと旋回Gは、ご想像の通りだ。

このほか、アストンマーティン ヴァンテージベースのGT4マシンやルノー クリオで、インストラクター同乗でサーキット走行ができたり、散水施設のある広場で安全運転のドライビングエクスペリエンスに参加できたり、通称クリスマスツリーのある本格的なドラッグレースコースで、カマロを使ったドラッグレース体験、カートコースでのカートタイムアタックなどが楽しめた。

今回のイベントはスペシャルアクティビティではなく、ヤス・マリーナ・サーキットに常設してあるアクティビティだ。ちなみに料金はF1同乗試乗が3周で11500DH≒24万3000円。アストンマーティンのドライビングエクスペリエンスが1500DH≒3万2000円。気軽に体験してみては? と言いにくい値段ではあるけれど…、全身筋肉痛と強烈な思い出になること請け合いです。

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