輸入コンパクトSUV本命 VW・ティグアンに試乗!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:齋藤 正
VWは試乗コースの一部にモビリティーパークのオフロードコースを用意してくれていた。ここで威力を発揮するのが「OFF ROAD」ボタンだ。これをオンにすると、トラクションコントロール、ABS、スロットル、ATシフトマップなどがオフロード走行に適した特性に変わる。と同時に、ヒルディセントアシストやヒルホールドアシストも作動スタンバイする。
トランスミッションがVWお得意のDSGではなく、トルコン式6速ATであることもオフロード走行を意識したためだという。MTベースのDSGは燃費走行やスポーツ走行には向いているが、滑りやすい路面や岩場など、極低速での微妙な駆動力コントロールを求められるシーンではギクシャクしやすい。その点、いい意味でのルーズさをもつトルコン式は、そうしたシーンでスムースに走行しやすいのだ。実際、2リッター直噴ターボと6速AT、進化した4MOTIONの組み合わせは、副変速機ナシでもたくましい悪路走破性を実現してくれた。なかでも43度に達する最大登坂能力はトゥアレグの45度に肉薄するレベル。最低地上高こそ170mmと控えめだが、フロントバンパー下部を斜めにカットすることで、アプローチアングルも28度という十分な値を確保した。
大きなコブが連続するモーグル路ではさすがにホイールスピンが発生する。このあたりは、メカニカル式のデフロックをもつヘビーデューティー4WDのようにはいかない部分だ。が、ホイールスピンが発生してからしばらく我慢していると空転した車輪にブレーキをかけることでLSD効果が生まれ、少しだけギクシャクしながらもティグアンは前へ前へと進んでいく。万全とまではいかないが、だらしなくスタックしてしまうことはない。1ページ目で「そこそこ本格的」と書いたのはそういう意味である。
ユーティリティに優れ、雪道も安心して走れ、長距離走行時でも疲れにくく、何より運転することが大好きな人。ティグアンはそんな人におすすめしたいクルマだ。なお、今回試乗したのはオフロード色の強い「トラック&フィールド」というグレードだが、来年には200psへと強化したエンジンを、より精悍な顔つきのボディに搭載する「スポーツ&スタイル」が追加される予定。オンロード志向の強い人は要注目である。
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