静かにアップデートした「XC60」に試乗。最新装備の進化とともに普遍的な魅力がしっかり残っていた

XC60

踏んでも流しても気持ちいい

試乗車に搭載されるのは、2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジンに小型モーターを組み合わせたマイルドハイブリッド。

エンジンは、最高出力250ps／最大トルク360Nmを発揮し、モーターは10kW／40Nmと控えめですが、ミラーサイクル化によるトルク不足などのネガは感じません。上手にモーターがアシストしているのではないでしょうか。

8速ATを駆使した加速はスムーズそのもの。オルガンタイプのアクセルペダルをシフトダウンスイッチが作動するほど深く踏み込めば、4気筒らしい粒立ちの良い気持ちよいエンジンサウンドが響きます。

ワインディングでは、車両重量は1900kgという重さを感じさせない、軽快な走りを楽しむことができました。

足回りには、235/55R19サイズのタイヤを装着。55扁平のタイヤということでエアボリュームは十分にあると思いますが、19インチならではの重さを感じてしまいました。もう少し走り込んで足回りがなじむと、また印象が変わるかもしれません。

ワインディングでは気持ちの良いエンジン音を楽しめましたが、一方でゆったりと走る街中では、ほとんどエンジンの存在を感じさせません。

ピラー部分に充填された吸音フォームと、オプションのラミネーテッド・サイドウインドウが効いているのでしょう。