【軽じゃない】スズキ新型「カプチーノ」の実現度。大型化×1.3Lターボ搭載で海外展開も視野に?
掲載 carview! 文:モンキープロダクション 47
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スズキが1990年代に生産・販売していた軽自動車(以下、軽)2シーターオープン「カプチーノ」は1998年に生産終了しました。同時期に発売された他の軽スポーツカー同様に、マニア間では復活を望む声が絶えませんが、現時点でそれはかなっていません。
しかし近年、そんなカプチーノが「軽ではない、コンパクトカーサイズで再登場するのでは?」という噂が浮上しているようです。
噂を解明する前に、軽スポーツカーの歴史を少し振り返ります。1970年代末から80年代初頭にかけて、国産車にターボチャージャーが採用されるようになりました。その背景には、70年代にクルマ業界を覆った石油危機や排ガス問題がひと段落したのと同時に、日本の自動車技術がいよいよ世界レベルに到達した時期と重なったからです。
ターボはその後、軽自動車にも波及します。1985年にスズキが最高出力44psの「アルト ターボ」を発売すると、翌年にはダイハツが52psの「ミラ ターボ TR-XX」で対抗。“軽パワーウォーズ”が勃発します。
最終的には87年に64psの「アルトワークス」が出たところで、軽パワーウォーズには“自主規制”という名の当局から歯止めがかかるものの、出力アップした「ミラ ターボ TR-XX」に三菱「ミニカ ダンガン」、スバル「レックス VX スーパーチャージャー」などが上限いっぱいの64psで並んで、軽ホットハッチ黄金時代を迎えることになりました。
80年代後半に入って、日本の自動車産業がさらに盛り上がりを見せはじめると、各社がこぞって、自動車文化の華ともいえるスポーツカーの企画・開発に乗り出します。それは軽自動車も例外ではなく、1990年代初頭にマツダ、ホンダ、スズキがほぼ同時に本格的な「軽スポーツカー」を世に出しました。
軽規格は日本独自のものなのでいずれも日本専用車でしたが、3台は「こんな面白いクルマが国内だけで消費されている日本はスゴイ」と海外メディアにも紹介されました。3台は車名の頭文字をもじって「ABCトリオ」と総称されることもありました。
(次のページでABCトリオをご紹介)
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