ル・マン・クラシック 数億円がサイドバイサイド

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■300SLのプロトタイプW194がデモラン [3/8]

レースの合間には、様々な趣向を凝らしたデモンストレーション・ランが行われるのだが、今回ひときわ大きな注目を集めたのが、1952年に総合優勝を果たしたメルセデス・ベンツ300SLのプロトタイプであるW194のデモンストレーション・ランである。

W194は、メルセデス・ベンツに戦後初のモータースポーツにおける勝利をもたらした歴史的なレーシングカーである。このマシンをベースに「ガルウイング」として知られる市販モデルの300SL（W198）が1954年に生まれている。つまりW194は、メルセデス・ベンツのモータースポーツ活動における重要なマイルストーンであるとともに、現在もメルセデスの最高峰スポーツ・モデルとして君臨しているSLクラスのオリジンというわけである。もちろん世界の自動車の歴史においても極めて重要なモデルである。