ロールス・ロイス レイス試乗。単なる高級車と圧倒的に違うところは?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:望月 浩彦
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:望月 浩彦
それを象徴するのがロールス・ロイスの特徴でもあるパワーリザーブメーター。エンジンの性能の使用率を示すもので、通常のクルマならタコメーターが配置される場所に大きく陣取っている。これを見るとあとどの位余裕があるのかが一目瞭然。ちなみにこのメーターで確認する限り、通常の走りでは20%も使わず走れてしまうし、さらにいうとコラム型のシフトレバーのLOWボタンを押さない限り2速発進。それだけ余裕があるわけだ。
そしてボディ重量が2650kgもあるからこそ得られる要素がさらにある。それが安定性と上質な乗り味。レイスに乗ると、まず気がつくのは高速領域での抜群の安定感だ。地面にベタッと張り付く感覚がどの速度域でも感じられる。最初は減衰力を電子制御で自在に操って路面からの入力の角をまろやかにする4輪エアサスペンションの効果と思ったが、それだけではないようだ。
大事なのはクルマの重量。タイヤの路面への押し付けや車体を路面に押さえつける力も全ては自重により発生する。どんなに良い足回りを装着しようが、超軽量な車体ではクルマごと路面の凸凹やアンジュレーションで跳ね上げられ、あおられるということ。レイスの場合は、まず自重で基本的な安定性を出しつつ、それでもクルマを跳ね上げようとする鋭い路面入力をエアサスペンションと電子制御のショックアブソーバーがいなし、結果として車体の上下動も突き上げ感も押さえ込んでいる感覚を受ける。
逆に、ボディがしっかりしているからハンドルやシートを介して路面状況やタイヤの噛み具合などが体に伝わって来るので、操っている感覚が残っているのも好印象。もちろん重さはブレーキには負担でしかないが、スポーツカーのような減速はできないものの、十分なストッピングパワーを得られる強力なブレーキも備えている。
最後に、最高出力632ps/最大トルク800Nmの6.6リッターのV12エンジンをフル解放した速さも規格外レベルにあり、しかもそのような速度域でも室内には涼しく優雅な空気感が漂っている。
時代に逆行するような大排気量&重量級ボディをまとった3333万円のクルマの実力は、価格相応に予想超えの格別モノで、価値判断が贅沢になってしまったので個人的には知らない方が幸せな世界観だった。
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