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大柄な高性能車では味わえない快感…! 伝統のホットハッチ「ポロ GTI」試乗記

街乗りでは感じられなかった「GTI感」だったが…?

車内へと乗り込むにあたってまず目に入る伝統のチェック柄シートは目に嬉しく、座り心地とホールド性も上々。そして内装各部の質感も上々なわけだが(まぁ400万円台の車なので、当たり前といえば当たり前か)、ダッシュパネルとセンターコンソール部に大々的に使われている赤の差し色は、いささか気恥ずかしく感じる。

「スポーツモデル=赤の差し色」というのも相当古いセンスであると思うが、ここまで徹底してくるとなれば、それはもうメーカーとしての“信念”なのだろう。固い信念を披露されてしまえば、こちらとしては「そうですか……」と応じるほかないため、ここはとりあえず気にしないことにして走り出してみよう。

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まずはドライビングプロファイル機能をデフォルトというべき「コンフォート」にして、田舎道を30~40km/hほどの低速でゆったりと走り始める。

足は固く、低速トルクは比較的薄めに感じられる。「突き上げがキツい」というほどでは決してないが、「妻や子どもを乗せたら少々不満が出るかもしれないなぁ……」といったニュアンスの乗り味だ。そして低速トルクも決して激薄ではなく、まぁ普通といえば普通なのだが、「ん? ポロ GTIってこんなモンだっけ?」という拍子抜け感はある。

だが速度を上げていくと――といっても100km/hも200km/hも(?)出すわけではなく、せいぜい「同乗者を乗せて普通に幹線道路や山坂道を走るぐらいの速度」まで上げてやると、この車の乗り味と印象は激変する。

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