コスパ王「ホンダ WR-V」の想像以上のスッピン感とその理由。最安Xグレードは誰におススメ?
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:編集部 76
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まずは乗りこんだ感じの視界がスッキリ。高めの座面に加えて、シンプルで水平基調なダッシュボード越しに見下ろすエンジンフードがスクエアな形状で、車両感覚がつかみやすいです。ボクシーなデザインのお陰で後席や荷室もサイズを超えた余裕があります。
これまた見た目が質素なシートはヴェゼルのように座った瞬間から上質感があるわけではないものの、サポートは適切で2日間の使用で不満な点はなし。ステアリングはテレスコピック機能が付き、自然なポジションを取ることができました。
ただし雰囲気は質素というか、ハード樹脂のシボやスイッチの質感はビジネス向けモデルのようにあっさり。ステアリングやATセレクターはウレタンで(ZとZ+は本革)、サイドブレーキは機械式、シートは素っ気ないデザインのファブリック、後席センターアームレストも備わりません。質感や雰囲気を気にするユーザーであれば、このあたりでXグレードを検討から外すのが賢明です。
一方、メーターやマルチインフォメーションディスプレイはデジタル化され視認性も良く、先進安全装備も豊富で、全車速追従タイプではないものの実用的なACCが備わります。フルオートエアコンも標準で後席にも空調吹き出し口が付くなど、基本的なアメニティは充分。USB(タイプA)は運転席と助手席に装備されています。
ちなみに試乗車にはフロアマットの他に、ドライブレコーダー(4万700円)、8インチディスプレイオーディオ(9万3500円)、発話型ETC車載器(2万7500円)など、最低限欲しいと思われるオプションが付いていましたが、それを加えても車両価格は233万6400円と250万円を切ります。
どうせならメタリックやパールのボディカラーではなくソリッドカラーが主体で、「ジムニー」のようなプレーンな道具感を押し出したデザインに振ったバージョンも見てみたい気がしますが、この辺りはもう一つの仕向け地であるインドの好みも反映されているのでしょう。
(次のページで最大の驚き、走りについて解説)
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