元祖スカイアクティブのCX-5が一新。公道試乗で見えた魅力と課題とは?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
最後に先代モデルから人気の高いディーゼルモデル「XD」を選ぶか、2.5Lガソリンモデル「25S」かの考察をしておこう。
冒頭でも書いたが「25S」がオススメだ。まず、クルマの静粛性が向上したこととの相性がいい。しかも、2.5Lエンジンは高回転まで回しても雑味なく洗練されていて、静かなクルマの世界観が乱されない。さらに、エンジンを回すほどに力が漲る高揚感もある。
もちろん、ディーゼルエンジンも静粛性は上がっているし、長距離ドライブに適した力強さは捨てがたい。ただ、CX-5のディーゼルエンジンは試乗した限りでは力が漲りすぎていて、アクセルコントロールに対して加速力が過敏に変化するなど、加減速が多い街中では扱いにくい一面もあった。
実はこれも、前述した“味づくり”で言うと、あえてアクセルレスポンスを抑えたほうが総合バランスに優れるのではと感じた部分だ。個々の性能の高さも大事だが、それをバランスさせることはより大事であり、この点では2.5Lのガソリンモデルが勝っている。というわけで、今回の試乗では2.5Lエンジンを搭載する「25S」の4WDグレードを、CX-5の大トロモデルとしてオススメしておきたい。
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