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BMW i8、国内長期試乗でわかったその本質

日常では使い易いとは言えないが…

次に質問が多い部分に触れておこう。まず日常使用においては、予想通り使い易いとは言えない。ウィングドアを開けるのに約70cmのスペースが必要で、ドアに厚みがあるためそれ以下では窮屈な姿勢でも乗り降りできない。それを踏まえると、用事は終えたが隣のクルマのせいで乗れない…、そんなことが起きる可能性があり、クルマを停める環境に気を使うので気楽に乗っては行けない。

また乗り降りの際に内装部に靴が当たり易く、その汚れが目につき易いであるとか、荷物室がランボルギーニのガヤルドやウラカン並みに小さいのも気になる。逆に予想を上回ったのは、諦めていたゴルフバックを、+2的な後席に積むことができること。正直、この後席は荷室として大活躍している。

このように総合的に考えたら不便で気を使うクルマであることは紛れも無い事実。しかも目立つので、周りの視線も気になる。しかし、それらを加味しても不思議と根本から嫌だ! と思う気持ちはない。やはり見る者を魅了する、あの未来感たっぷりのカッコ良さは、全てを納得させるのに十分なのだ。

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