AMG GT試乗、スーパースポーツならではの愉悦

AMG GT試乗、スーパースポーツならではの愉悦

コーナリングマシーンの本領発揮 [5/6]

ようやくカリフォルニア国道No.1へ出て南下する。ドライブプログラムを「S（スポーツ）」にセットしてスロットルを踏み込むと、アルミ製空車重量1570kg、パワーウエイトレシオ3.08kg/psの「GT S」はスムース、そしてパワフルなグランド・ツアラーに変身する。スピードメーターの針は容易くとんでもない速度に達してしまう。

もちろん、シェリフの姿が気になるのですぐさまスローダウン。それどころか時折上空からチェックされるので注意をしなければならない。やがて1号線を下りて山間を縫う9号線へ入ると「GT S」はコーナリングマシーンとしての本領を発揮する。前後ともにダブルウイッシュボーンというレーシングカー並みのサスペンション、フロント・ミッドシップとトランスアクスル、そして前後アクスルに47対53に配分された前後重量バランス、さらにフィードバックが的確な電動パワーステアリングのお陰で、まさに愉悦の時間となる。