AMG GT試乗、スーパースポーツならではの愉悦

AMG GT試乗、スーパースポーツならではの愉悦

完成度の高さは抜群 [2/6]

試乗会はサンフランシスコ市街とその周辺、そしてラグナセカ・レーストラックで行われた。ダウンタウンのホテル前に現れたAMG GTは長さ4546mm、幅1939mm、そして高さ1288mmで、ポルシェ911よりもワイドでフラット、広く長いボンネットが印象的である。

チーフデザイナーのゴーデン・ワーゲナー率いるメルセデス・デザイン・チームの手になる2シーター・ハッチバックはロングノーズ・ショートデッキの古典的なプロポーションで、控えめで秘めやかな美を持ったメルセデス・デザイン・エレメントで構成されている。ただし、吊り上がった眉のようなデイドライビングライトを内蔵したヘッドライト・ユニットは躍動感を持ったスポーティな表情を作っている。その下に大きく開いたエアインテークは、膨大な吸気と冷却器を同時に必要とするスーパー・スポーツカーを演出している。

一方、ハッチバックのリアエンド・デザインはかつてのジャガーEタイプ、あるいはBMW Z8を彷彿させ、独創性にはやや欠けるが完成度の高さは抜群である。