派手さを封印したターボ？ ポルシェ「911ターボ ツーリング カブリオレ」のプロトタイプを捕捉。新型ハイブリッド採用か

911ターボ ツーリング カブリオレ プロトタイプ「画像：APOLLO NEWS SERVICE」

固定式ウイングを廃して控えめなシルエットに

「ツーリング」の名称は、ポルシェが「911 GT3ツーリングパッケージ」で示したように、1973年の「911カレラRS 2.7」にルーツを持ちます。GT3ツーリングパッケージはベース車（911GT3）に装着される固定式リアウイングを廃止し、シンプルなリアエンドと専用バッジを採用していました。今回の911ターボ ツーリングも、その思想を受け継ぐモデルとなる可能性があります。

今回撮影された車両は、空力面での変更も予想されています。アンダーボディにおけるフィン形状の改良など、細部での最適化が進められているようです。これにより、高速域での安定性と冷却効率の両立が図られているとみられます。

デザイン面では、従来のターボSのような誇張されたディテールを避け、よりクラシカルで落ち着いた方向性に向かう印象です。ソフトトップの採用も相まって、オープンモデルらしい上質感を備えた仕立てとなっています。

ターボの高性能をそのままに、より紳士的な佇まいを目指した一台といえそうです。