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マクラーレン史上もっとも身近な「スポーツシリーズ」とは?

もっとも控えめだが充分にスーパー

3.8リッターV8ツインターボエンジンは、「650S」の650psと678Nm、「570S」の570psと600Nmに対して、「540C」では540psと540Nmを発生する。前2車に比べるとパワーとトルクの数値は劣るが、最高出力発生回転数は7500rpmと、650Sや570Sよりむしろ高いのが興味深い。一方、最大トルク発生回転数が3500-6500rpmと広い範囲にわたっているのも特徴的だ。

実はこの570Sと540Cのスポーツシリーズエンジン、単なるスーパーシリーズのデチューン版ではなく、30%ほどのパーツが新設計されているのだという。その一方で、シームレスシフトと呼ばれる7段デュアルクラッチギアボックスの基本は、650S用と変わっていない。

それでいて540C、車重は標準で1350kg、軽量オプションを組み込んで1311kgという軽さに収まっているから、たとえエンジンが540psでも動力性能は素晴らしいレベルにある。0-100km/h加速が3.5秒、同0-200km/hが10.5秒、最高速320km/hというのがその代表的な数字で、現行マクラーレンでもっとも控えめとはいえ、充分にスーパーなデータである。

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