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トヨタvsホンダのHVバトル・第2章、BMWも反撃

■ココも気になる! その1:<br>トヨタvsホンダのHVバトル・第2章に注目

 回復基調となった国内市場だが、その勢いを加速させそうなのがトヨタとホンダのHVバトルだ。HVの先鞭をつけたのはもちろん「トヨタ プリウス」だが、ホンダは初代プリウスから遅れること2年、99年11月に「インサイト」を発売。当時の世界最高10・15モード燃費35km/Lを実現したが、2シーターだったこともあり、販売的にはプリウスに及ばず、06年に生産終了。そして09年2月、10・15モード燃費30km/で189万円~という現行型インサイトを投入し、プリウスに本格的に挑む。

 ところがプリウスは同年5月に3代目になり、10・15モード燃費38km/Lと205万円~という破格ともいえる価格設定で、納車10カ月以上待ちとなる大ヒットを記録。9年から4年連続で年間販売台数No.1(11年以降はα含む)を奪取した。この間、トヨタは「エスティマ」、「ハリアー」、「アルファード/ヴェルファイア」、「アクア」、「カムリ」、「クラウン」、「SAI」、レクサス系、ホンダも「フィット(シャトル)」、「フリード(スパイク)」、「CR-Z」とHVのバリエーションを拡充したが、HVバトル第1章はトヨタの圧勝といっていい結果となった。

 そして今年、ホンダが新しいハイブリッドシステムを3タイプ開発し、その第一弾として6月にJC08モード燃費30.0km/Lの「アコード」を発売。6月925台、7月1323台、8月1105台(いずれもPHV含む)と滑り出し好調だ。さらに9月にはアクアのJC08モード燃費35.4km/Lを上回る36.4km/Lを達成した「フィットHV」を投入。フィットの事前受注は2万7000台だが、そのうち7割がHVで、まさにトヨタvsホンダのHVバトル第2章が開戦だ。

 トヨタは軽を除く8月の販売台数で、HVの構成比率が初めて50%を突破。アクアやクラウンHVが好調だったほか、カローラHVも順調で、8月末にはSAIを大胆にマイナーチェンジし、燃費もアップ。今後、アクアのマイナーチェンジ、さらには15年登場といわれるニュープリウスでどんな対抗策をとるか、今後も目が離せそうにない。

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