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マツダ「MX-30」試乗 EVではなくまさかのマイルドハイブリッドだったがこれはこれであり

運転を楽しむというよりは心地よく移動するためのクルマ

観音開きはロールスロイスのようにBピラーが固定されているわけではなく、ピラーがリアドアに組み込まれて一緒に動くため、リアのみ開閉することはできない。前席に人がいない状態で後席の乗員が車外へ出るのはひと苦労だ。

後席はプラス2というには広く、フル4シーターというには狭い。試していないが大人3人掛けは辛いはず。標準的背丈の小学生ふたりなら長時間過ごせるだろう。リアドアのウインドウははめ殺し。ラゲッジスペースはクーペルックから想像する通りの容量にとどまるが、凹凸が少ないので使いやすいと思われる。

試乗したのはFWDモデル。2リッター自然吸気エンジン(最高出力156ps、最大トルク199Nm)に、24ボルトの電源システムで作動するモーターが組み合わせられ、従来からある6速ATが備わる。過給器付きエンジンやモーター駆動のクルマに慣れた身に、4気筒自然吸気エンジンは物足りないだろうと想像していたが、思ったほどスカスカではなかった。

発進時には強く速くアクセルペダルを踏み込んでもマイルドなダッシュにとどまる。ただある程度速度が上がると、ペダル操作に対する反応が良くなり、気持ちの良い加速を見せる。速いとか力強いという印象のものではないが、スーッと伸びやかに加速するのが心地よい。

エンジニアいわく、発進時の躍度をあえて抑え気味にしているそうだ。いろいろと丁寧に説明を受けたその理由を自分なりに解釈すると、MX-30は従来のマツダ車ほど運転という行為そのものを楽しむタイプのクルマではなく、パワートレーンなどの存在を意識することなく心地よく移動するためのクルマだから、ということになる。標準的な踏み方をした際の躍度の出方を、追って発売されるEVやRE付きEVでもそろえてあるとか。

サウンドチューニングもうまくいっていて、自然吸気エンジンのよさを再確認した。ターボに乗れば力強さが気持ち良いといい、NAに乗ればスムーズに回るのが気持ち良いという。我ながら一貫性がないと思うが、嘘をついているわけではなくて、別のよさがある。言い換えれば、過給器付きにも自然吸気にもよいエンジンとダメなエンジンがあるということだろう。

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みんなのコメント

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  • 2020/10/17 17:35

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    変だとか理解できないという人がいる一方、これいいねという人がいるあたりにこのクルマのコンセプトが結構うまくいっているというのがなんとなくわかった気がする。
  • 2020/10/19 14:18

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    MX-30の悪評が筆者を含め多すぎる気がする。
    車は,気にいった人だけが買えばいいのだから,買いもしない人が不評を書く場所じゃないと思う。

    販売台数が多い車でも気に入らない部分はあるはず、人それぞれある、だからいろんな車があっていいのでは。
  • 2020/10/16 21:20

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    子供の頃に父親が乗っていた車はみんなハッチバックだった。スバル360、レックス、シャレード、スターレット。前の人が降りないと、後ろの人は身動きできなかったが不思議と不便だとは感じなかった。MX-30もきっと言うほどには面倒くさいものではなく、慣れれば気にならないと思う。ところで僕はCX-30と車体を共有していると思っていたのだが、厳密には違うのだそうだ。基本のアーキテクチャーは同じだが観音ドアにしたのとEVバッテリーを床下に積むために、かなりの部分を補強したり素材を変えたとのこと。おそらくEVになってエンジンが取り払われバッテリーが床下に並べられると重心点が下がり、乗り味もだいぶ変わると思う。

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