ホンダeのシンプルなフォルムや高級家電のようなインテリアが欧州でも高く評価される
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 138
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ボディサイズは全長3895mmと旧型フィットに近く、トランク容量は171リッター、バックレストを倒すと最大861Lの収容力がある。このホンダ初のBEVはエクステリアばかりではなく高級家電のような雰囲気を持ったインテリアも高評価で、これまでのアメリカファーストのホンダデザインポリシーを覆している。さらに開発担当の人見康平氏が「2030年を見据えた走る高性能タブレット」と言及するようにこのホンダeには先進のユーザーエクスペリエンエスやコネクティビティが装備されているのだ。
搭載されるリチウムイオン電池のエネルギー容量は35.5kWhで、電気モーターは154psと136psの2種類のチューンがあり、トルクはどちらも315Nm。航続距離はそれぞれ210kmと222kmに達する。欧州のライバルと比べるとやや少ないが 通勤など一般の使用には問題のないレベルである。充電はフロントボンネットの中央にある充電ソケットから、タイプ2交流(7.4kW)で4.1時間、直流CCS2(欧州で普及している急速充電器)は30分で80%充電できる。
四輪ストラットの走りは特筆もので、BEVの強みである重心高は500mmと「ホンダ S2000」よりわずか15mm高いだけで、終始安定したロードホールディングを実現する。同時に後輪駆動によって駆動力から解放されたEPS(電動ステアリング)が路面状況をすっきりと伝えるスポーティなハンドリングを提供する。またサイドカメラミラーシステム(SCMS)の後方画像はダッシュボードの両脇にあるモニターに映し出されるが、これまで試乗した同じようなシステムの中で最も自然で見やすかった。
ドイツでのホンダe(ベースモデル)の価格は19%の付加価値税込みで3万3850ユーロ(約400万円)である。日本でも今年中に発売される予定だが、価格は未定である。
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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