爆売れ「ランドクルーザー250」今買うべきか？ 納車1000kmでソルトンが本音をぶっちゃける

ランドクルーザー250

パワーも快適性も“300未満”。ディーゼルの燃費には満足

日常的に使ってみてやや残念なのは、そのディーゼルエンジンが発する音と振動の大きさだ。加速時に盛大なガラガラ音を発するし、音の高まりに伴って振動も体に伝わってくる。ガソリンにせよディーゼルにせよ6気筒エンジンを搭載するランクル300は、同じような加速をした際にずっと静かで快適だ。段違いにパワフルでもある。その分価格も高いというわけだ。

250には中間グレードのVXのみにガソリンエンジンも設定されるが、2.7L直4自然吸気エンジンなので、はっきりと非力だ。低いギアリングにすることで、常用域でイライラするほどではないものの、高速道路への合流時に全開で加速するような場面では物足りない。燃費も悪いので、よほどのディーゼルアレルギーでもない限りはガソリンをオススメする気にはなれない。

プラドに対してサイズアップした250だが、全長4925mmはともかく、全幅1980mmは、センターラインのない狭い道路でのすれ違いや区画の狭い駐車場の入出庫など、街なかでは取り回しに気を使う。幸い、低速走行や切り返しの際に車両の前後をカメラ映像で確認しながら走行できるので、慣れれば都市部でも快適に使えるようになる。

速度が落ちると自動的にカメラ映像に切り替わるようにも設定できる。加えて車両が何かに接近した際には言葉と警告音でいやというほど知らせてくれる。わかっているときにはうるさい（笑）が、警告とはそういうものだ。

カタログに記載される燃費は11.0km/Lだが、一般道を中心に1000km走行した時点での実燃費は9.1km/L。まずまず満足している。