実に25年ぶりのFRアルファロメオ、新型ジュリアの狙い目グレードはどれだ?
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:小林 俊樹
確かにクアドリフォリオは圧倒的な速さと濃厚な味わいで、これぞアルファロメオといえる1台に仕上がっている。しかしながら、スーパーに触れて試乗すると、欧州Dセグメントの中で見てもしっかりと、アルファロメオという個性を感じさせる内容ながらも、プレーンで毎日乗っても飽きのこない1台に仕上げられている。そして現実的に選ぶならば……と考えると、スーパーは実に魅力的だと感じられるはずだ。
もちろんこの他にも、同じ2.0L直噴ターボのマルチエアながらも280psを発生するチューニングを施し、4WDを組み合わせた「ヴェローチェ」も魅力的。さらに本国には、同じエンジンラインナップながら駆動方式やトランスミッションを様々に用意しているため、将来的にはさらなるモデル追加も期待できるかもしれない。
とはいえ現時点で狙い目なのは、実質的なベーシックモデルである「スーパー」であることは間違いない。欧州のプレミアムなサルーンが欲しい。そう考えたなら、まず一度は試してみてほしい。もちろん予算が許せばクアドリフォリオの熱さを堪能すべきだが、価格的になかなか手が出ないのも事実。そう考えるとスーパーは、現実的な価格ながらもしっかりとアルファロメオを味わえる。
でも、よくよく考えてみれば、“かつてのジュリア・スーパー”のように、素に近いシンプルなモデルの方が本質を極めた1台ともいえる。その意味では、現代に蘇った名車ジュリアは、やっぱりスーパーがなんだかんだでど真ん中の1台なのである。
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