個性派ルノー トゥインゴが乗り心地を大きく改善。フランス車の味が残る貴重な存在に
掲載 更新 carview! 写真:編集部 10
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92ps/135Nmを発生する0.9Lターボエンジンは、6速DCT(デュアルクラッチ式トランスミッション)と組み合わされ、そこそこ活発なトルクを発揮します。軽自動車のターボモデルで64ps/105Nmといったところなので、150kgほど重いとはいえトゥインゴはかなり速いといえます。
印象的だったのは室内にエンジン音が入ってこないこと。リアラゲッジルームの床下に収まるエンジンが、鉄の蓋や分厚い吸音材で隔てられているからでしょうか?
そして乗り心地は、ソフトなのにフワフワしない、マイチェン前モデルのオーナーが怒り出しそうな進化を見せます。高速道路の継ぎ目ではドスンとショックが来ますが、ボディやフロアのしっかり感がアップして、ゴツゴツ、ブルブルの安っぽい共振もほぼなし。まあ「Nシリーズ」や「タント」のような最新軽自動車もいいんですけどね。
ハンドリングはRR独特の、ちょっとインフォメーションが少な目な印象。コーナリングで攻めるクルマではありませんが、旋回中のフラットな姿勢や、RRならではの独特な動きも味わいがあります。
今のクルマは快適性のために振動やクセなどの刺激を消したがるものですが、トゥインゴはその辺がおおらかというか、逆手にとっているかのよう。クルマという楽しい機械に乗っているという高揚感があるんですね。疲れているときはちょっとわかりませんけど。
というわけで、内外装からメカニズムに至るまでフランス車の味わいが濃厚なトゥインゴ。優等生タイプやコスパ重視の実用モデルとは一線を画す、センスで突き抜けたモデルとして貴重な存在だと思いました。
独特の敷居の高さは否定できませんが、個性派のスモールカーが減ってきたお嘆きの欧州車好きはもちろん、ファッションや身の回りのアイテムにこだわる人にも試してほしい1台と言えそうです。
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