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日本発売迫る新型CLS ベンツの新たな転換点

エンジンのターニング・ポイント

2代目CLSはメカニズムにおいても新時代を予感させる。初代が登場した時は環境や燃費とは無縁で、むしろV8が相応しいモデルだった。だが時代は急速に価値観を変え、メルセデス・ベンツは特にパワーユニット戦略で苦しい時代を過ごしたこともあった。ここ数年はそうした苦しさからも抜け出し、パワーユニットも新たな世代へ進化し…というタイミングで2代目CLSは登場したのだ。

パワーユニットではV8直噴ターボ/V6直噴NAが新たに第3世代のスプレーガイデッド直噴式を採用したことがトピック。併せてこれらには「BlueDIRECT」という総称が与えられるようにもなった。

そんな中で注目はV6直噴NA。最大の特徴はリーンバーン領域を用いることで、4000rpmまでの低負荷域でこれを使う。また、組み合わされるトランスミッションが「7G-TRONICプラス」となり、アイドリングストップ機構を取り入れただけでなく、低フリクション構造や新たなコンバーター技術も盛り込まれている。

使い勝手の面では変速モードもこれまでのC-M-SからE-Sの2モードに変わったことが特徴となる。Eはもちろんエコノミーモードで、変速の制御が燃費重視になる。つまりV6/V8ともに新たな環境対応技術を多く盛り込んだというわけだ。この辺りは先代のCLSとは大きく異なるところだろう。

ただ実際に走ると、特にV6では従来からの滑らかで力強い味わいを期待すると拍子抜けする面があるかもしれない。今回のV6は性能アップも図られているものの、リーンバーン領域を含む低回転域を積極的に使う設定のため、7G-TRONICプラスのEモードでは、スロットルの踏み込みに対するレスポンスが従来のエンジンよりも鈍いからだ。

もっともその分、6.8L/100kmの燃費と159g/kmのCO2排出量を実現できているわけだし、今や常識になりつつあるECOモードという認識を持っていれば不満はないはずだ。

さすがにV8は実際に走ってもV6のような煩わしさはなく、CLSのラグジュアリーな世界をみごと体現するだけのゆとりと滑らかさ、力強さを披露してくれる。気筒数の多さが回転の感触を濃密に感じさせる。しかし、時代の空気を考えると実質的にも心情的にもV6のサラリとした感触がマッチすることも報告しておきたい。

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