航続距離が倍増した新型リーフの実力をおさらい。EVブームに乗れるか?
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:望月 浩彦
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その上で新型リーフは、EVならではの走りの歓びをも、更に増大させている。「ノートe-POWER」に採用されたe-POWER Driveを発展させて、ほぼアクセルペダルだけでの運転を可能にしたe-Pedalの採用が、その一番の特徴だ。アクセルペダルをオフにすると減速Gを発生するのは同様だが、e-Pedalでは最大0.2Gというより強い制動力を発生できるようになり、また必要に応じて油圧ブレーキも併用することで、より細やかな制御、そして完全停止と停止保持を可能としているのが、両者の大きな違いとなる。
スペックも最高出力150ps、最大トルク320Nmにまで高められているから、動力性能は余裕綽々。発進は至極滑らかで、しかもアクセル操作に即応して力強く速度を高めていく。ダッシュ力は機敏で、これなら普段は反応が穏やかになるECOモードで十分と思わせるほどだ。もちろん、加速はどこまでもシームレスで、静粛。まさにクラスを超えた上質感を味わえる。
e-Pedalをオンにすると、クルマとの一体感が更に高まったように感じられる。ペダルを踏み替えなくても瞬時に減速Gが出るから、例えて言うならMT車のようなダイレクトなコントロールを受け付けてくれるのだ。コーナーの連続する区間でのリズミカルな走りっぷりが、とても気持ち良い。
ECOモード、e-Pedalはオン・オフの切り替えが可能だし、Dレンジの他に強い減速が可能なBレンジも備わるから、好みに応じて走りのキャラクターを変更することができる。これもまたEV、というか電気モーター駆動ならでは面白さと言えるだろう。
但し、右足を緩めただけで停まってくれるつもりが、e-Pedalがオフになっていて停まってくれずに焦る、ということは実際に十分起こり得るから注意は必要。また、急制動の時に咄嗟にブレーキペダルを全力で踏めるかどうかということも、意識はしておいた方がいいように思う。
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