R8・イン・サーキット Sトロニック搭載の走り
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
アウディはSトロニックの加速が途切れないという特性により、新しいR8の0-100km/h加速が0.3秒短縮(5.2FSIで3.6秒)できたことを強調しているが、本当の魅力はそんな数値に表れないところにある。
7速Sトロニックになった最大の利点は、姿勢変化が大きく抑えられたことだ。もちろん加速が途切れないので、目標速度まで早く到達できるなどはあるが、そんなのは限定的な見方。姿勢変化が少ない…運動性能に詳しい方なら、これにより全ての性能が上がっていると容易に想像できるはず。
以前のRトロニックでは、変速の度に「加速(減速)→クラッチ→加速(減速)」と駆動力が必ず途切れるので、クルマが前後(ピッチング方向に)にギクシャクする。特にフル加速や強いエンジンブレーキをかけているときは顕著。しかしRトロニックでは「加速(減速)→加速(減速)」が成り立つ。
結果としてまず優れた快適性が得られる。以前は変速の度にドライバーの首までガクガク動いていたが、ゆったりと座っていられる。とは言っても、ボクの体形には若干ビックサイズのシートがそのまま引き継がれており、サーキット走行は体に相応の力を入れる必要があるのは変わりない。しかし変速による姿勢変化が抑えられた結果、目線のブレが減り、サーキットを楽に気負わずに運転できるようになった。
姿勢変化が抑えられたことで4つのタイヤを今まで以上に使いこなす感覚も強まった。通常で15%、最大で30%の駆動力がフロントに分配されるリア駆動ベースの4輪駆動に変わりは無いが、まるで4つのタイヤをワンサイズ太くしたかのような安心感やドッシリ感がある。これぞSトロニックの効果。前後重量配分43:57という、アウディが考えるミッドシップの最適荷重を大きく乱さず走れるということは、例え旋回中に変速しても、一糸乱れぬオンザレール感が得られるわけだ。
何より、足回りを固めずに姿勢変化を抑えることができた結果、乗り心地の良さや、縁石に乗ったときの跳ねにくさ、さらには安定したグリップ力を手に入れた。こうしたメリット全てが、一般的には乗り心地への影響は少ないと誤解されているトランスミッションの進化によってもたらされたのだ。
以前から絶対的な速さを備えているのでその進化具合がボヤけ易いが、ハッキリ言って、劇的に乗り味は変化している。
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