マイチェンロードスターRF試乗 184psへパワーアップしたフィーリングは?
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
しかし6速MTでの見事な一体感を味わってしまうと、本音を言えばもう少し切れ味のあるレスポンスが欲しい。たとえば8速ATにしてもっとショートギアレシオにする。DCT(デュアルクラッチトランスミッション)が高価かつ重たく、グラム作戦を採るロードスターにとって不向きならば、スズキのようなソリューション(シングルクラッチ+モーター)をもってさらなるレスポンスを得る。どれも急には無理な相談であるし、CVTを使っていない分だけ良しとするべきであることも承知している。つまりそれだけ今回エンジン性能の方が突出してしまい、ひいてはマツダが目指すトータルバランスというテーマには、ATが少し後れを取ってしまった気がするのだ。
ちなみに6速ATのトランスミッションはサイズがやや大きく、構造上の関係からMT車のような床面補強が行えない。よってMT車に比べバネ下でタイヤの動きが大きく、キビキビと走らせた際に動的質感に対して明確に差が出る。そういう意味でも前期型エンジンは大味というか大らかで、結果的に前期型6ATとバランスしていたのかもしれない。だからこの際6速ATと6MTは、キャラをはっきり分けてしまってもよいのではないかとすら思われた。
またRFはオープントップに対して風の巻き込み音が大きく、せっかくサイレンサーを見直したり、デュアルマスフライホイールの投入で「歯打ち音」を抑制したりというサウンドに対する工夫が感じ取りにくかったのも残念。ただクローズド状態ではそこそこ大人びた音質であることも確認できたし、そうした快感・快音はやはり純オープンカーである1.5リッターが担当する分野である、ということなのだろう。
総じてこのロードスターRFは、着実な進化を遂げた。自然吸気エンジンにこれだけ手を入れて高出力化したにも関わらず、燃費性能は若干ながらも向上したというし(旧モデル、JC08モード:15.6km/L、新モデル、WLTCモード:15.8km/L ともにVS 6MT)、6速MTモデルのスポーティさは本当に素晴らしく向上した。これならトヨタ86と共に、日本が誇るミドル級スポーツカーとして、世界で2トップを張れるのではないかと思う。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
【新基準原付】女性ライダーがクロスカブ110Liteに試乗!クロスカブ50と比較して乗りやすいのはどっち?
ニュルブルクリンク仕込みの安定感!STIのコンプリートカー「S210」はスペック値より“真の速さ”を優先
これが2026年のF1だ! 最新版の”未来予想図”公開。複雑だった用語も整理……さて、コース上でどんなバトルが繰り広げられるか?
日産の稼ぎ頭! ミニバン「セレナ」顔面チェンジで高級感アップ!? 最近の車中泊ブームにも対応
「7歳が最多」ってマジかよ…子どもの飛び出し事故を防ぐために運転者が知るべきこと
“16年ぶりに全面刷新”の日産「新型エルグランド」実車展示に大反響! 「組子顔」&1.5L「直3エンジン」搭載! ユーザーからは「ギラギラしすぎていなくて上品」「ミニバン界の皇帝にふさわしい風格」の声
eve autonomyの無人搬送システム、ロジコネットの危険物工場に導入…化学品物流の安全性向上へ
「これは革新的」「デッドスペースにピッタリとハマる」簡単装着で効果抜群! スタイリッシュで見た目もイイ感じのカーグッズを紹介
EVバッテリー革命? 「純度99.79%リチウム」回収に米研究チームが成功、リサイクル率5%の壁を突破なのか
アプリ売りのオジさん彷徨記 Vol.59 「船橋でフォローアップ編1」
新しい日産セレナ登場──GQ新着カー
トヨタ「“新型”RAV4」発売に反響“殺到”!? 「トヨタ恐るべし…」「高級車じゃねーか」 約7年ぶり全面刷新で「450万円スタート」 大幅進化した“SUVの最重要モデル”が話題に
先行開発から10年、レース挑戦から5年で到達した「水素が当たり前の光景」。なぜTGRは“超電導”という未知の世界に挑むのか
改良後すぐ受注停止の「ノア/ヴォクシー」…現在は「ノアのガソリン車」のみ。買えない現状にユーザーは“お怒りモード”?
絶好調すぎて受注停止の「ヤリスクロス」。26年2月の改良では10.5インチディスプレイ採用で10万円ほど値上げ【販売店情報】
【軽なのに300万円超え…なぜ売れる?】デリカミニ上級グレードが「普通車ユーザー」に刺さる本当の理由
【誤解】トランプ大統領が「小型車の生産承認」を指示。それでも“軽自動車”の米国進出あり得ないと言える訳
【EVなんてまだ早い?】そう思う人向けに「ぜんぜん売れてない電気自動車」の意外と悪くない日常メリットを拾ってみた
車高は低くても価格が高すぎ!? 「RS」投入で「ヴェゼル」の販売が好調…装備内容を考えれば「納得」の声
【V10「LFA」超えの可能性?】新型「GR GT」の4.0L V8が“トヨタ最高傑作”と噂される理由。EV時代でもV8を捨てなかった背景に迫る
【実際どうなの?】日本カー・オブ・ザ・イヤーで2位獲得! 新型「プレリュード」購入者のリアルな声
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!