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レグノの軽専用タイヤ「GRレジェーラ」試乗。性能面を徹底追求した異色の存在

軽自動車用レグノは開発が難しかった!?

ついに軽自動車専用レグノが誕生した。レグノといえばラグジュアリーサルーン向けとして広く知られているが、最近ではミニバン用やコンパクトカー用などにも注力している。今回デビューしたREGNO GR-Leggera(レグノ ジーアール・レジェーラ ※以下、GRレジェーラ)は、パターンデザイン、構造、コンパウンドなど全て専用開発した意欲的な最新作だ。Leggeraはイタリア語で「軽量」の意味を持つ。

2015年にセダン&ミニバン用の新型REGNO GR-XI(レグノ ジーアール・クロスアイ)が登場したとき、実は軽自動車用も同時にリリースするはずだった。しかし克服すべき課題が山積し、完成までさらに1年を要したという。

克服すべき課題とは、まず耐摩耗性能だ。軽自動車の走行シーンといえば街中がメインで、小さな路地や車庫入れでタイヤは酷使される。とくに停止時に操舵を行う「据え切り」は、タイヤ表面に大きなダメージを与え摩耗を促進する。

さらに、軽自動車のタイヤは外径、外周が小さい。これは耐摩耗性や転がり抵抗、グリップにも不利に働く。例えば軽自動車用として一般的なサイズ、155/65R13の外周は約1670mm。乗用車用の一般的なサイズ、195/65R15の外周約2006mmと比較すると約20%短い。つまり、一定距離を走行したとき、1つのブロックが路面に当たる回数が1.2倍に増加。接地圧が同じと仮定した場合、摩耗が1.2倍も早く進むことになる。ほかにも外径が小さいと接地部の屈曲が大きくなり転がり抵抗は不利になる。また、接地長が短いため前後グリップを得にくく、結果としてブレーキ性能を向上しにくい。

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