E46型M3ファン垂涎の「BMW M2クーペ」に試乗。ドライビングに死角は?
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
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ツインスクロールターボを備える3リッター直噴ストレート6エンジンの回転感も、ボディやサスペンションの印象と見事なまでに統一が取れている。1400-5560rpmで最大トルクを発生するスペックから期待するとおり、低~中回転の実用域で軽く踏み込んでも、車重1580kgのボディを常に充分な勢いで加速させる。
その一方、低いギアでスロットルを深く踏み込むと、ストレート6らしいスムーズさを保ったまま、7000rpmから始まるレッドゾーンまで一気に回転を上げて、みるみるスピードを上げていく。0-100km/h=4.3秒の加速は伊達じゃない。ただし、エンジンの回転感やトルクの出方はあくまで直線的で、NA時代のMストレート6のような抑揚が感じられないのは、時代の成せる技というところだろう。
2ペダルの7段M DCTは、D/Sレンジでオートモードに任せても、パドルを叩いて積極的にマニュアルシフトしても、変速はスムーズかつ素早く、エンジンのパワーを無駄なく後輪に伝達する。その作動感も、クルマ全体のダイナミックな雰囲気にマッチしている。
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