ホンダが新型EV「Nワン・イー」を公開。その無印良品的なコンセプトに想定ユーザーの「ミドル＋20代女性」はついて行けるのか？

N-ONE e:　オフィシャル画像　ベースグレード「G」のシンプルな内装

新世代のホンダ車らしいクリーンでシンプルな内装

一方、インテリアはここ最近のホンダ車らしく非常にクリーンな構成に。薄くフラットなインパネとワイドなトレイが一直線に左右のAピラー間に伸びて、シンプルな形状のシートとも相まってスッキリ。視界も良さそうです。

余計な加飾をそぎ落としつつもチープさが滲まないのは、樹脂パーツのデザインや質感の高さによるものと思われますが、無印良品が本気を出したような、従来の国産車にはない攻めた世界観が新鮮です。

特にベースグレード「G」ではダッシュボード上にディスプレイのないスッキリ感が際立ちます（※Gは8インチディスプレイオーディオをディーラーOP設定、上級グレード「L」は9インチコネクトナビを標準装備）。

インテリアデザイナー曰く、視界に余計なものを入れたくなかったそうで、ナビなしのGのスッキリした内装が本来のイメージなのだとか。

というのも、そもそものコンセプトとして「日々の買い物や通勤など、短距離移動中心」な主婦は、通いなれたご近所のスポットへの移動が中心だから、ナビはそんなに使わないという想定なんだそう。

もちろん、バッグなどを置くロングコンソールやロングドアポケットなど、小物を置く場所はきちんとデザインされていますが、メッキの洪水のようなカスタム系や、女性向けのファンシーな内装が幅を利かせる軽自動車界隈で、この禁欲的なインテリジェンスはユーザーに共感されるのでしょうか。