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どこまで進化した? 低燃費タイヤの最前線

転がり抵抗とウエットグリップのバランスが重要

ブリヂストンからエコピアEX10の後継モデルとなるエコピアEX20シリーズが発売された。シリーズという通り、車種別設計で乗用車用EX20、ミニバン用EX20 RV、コンパクトカー・軽自動車用EX20 Cの3シリーズがラインアップしている。

振り返ってみればここ数年でエコタイヤがイッキに増え、各メーカーとも主力商品になっている。当初は独自に低転がり抵抗性能を謳っていたが、性能の程度があいまいで判りにくかった。そんなことから、当時ヨーロッパで施行される予定だったタイヤグレーディング制度(2012年施行)を参考に、それよりも一足早い2010年1月から国内でもエコタイヤのグレーディング制度がJATMA(日本自動車タイヤ協会) によってはじめられた。

このグレーディングは厳密な基準をもとにテスト方法が規定され、同じ銘柄でもサイズごとに1本1本テストして等級分けされている。転がり抵抗(RRC)とウエットグリップ性能(G)があり、転がり抵抗はAAAを最高ランクにAA、A、B、Cに分けられ、A以上がエコタイヤに分類される。また、ウエットグリップはグリップの優れるほうからa、b、c、dに分類され、このうちc以内に入らなければならない。当初は転がり抵抗の少なさを競う形で性能が高められていったが、最近では転がり抵抗とウエットグリップのバランスによって特徴付けされるようになってきた。

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