三菱ふそう新型「スーパーグレート」とダイムラートラックの2台に試乗。日本欧州北米の最新トラックってどんな感じ?
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一 24
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一 24
スーパーグレートの2019年モデルに追加された先進安全技術は4つ。1つ目が今回の目玉となる「アクティブ・ドライブ・アシスト」。トラックでは日本初採用となるもので、いわゆるレーンキープアシストです。カメラとレーダーで前方を認識し、油圧式パワステギアボックスに取り付けられた電動モーターでステアリング操作を補助します。
カメラやレーダーはメルセデス・ベンツの乗用車などで使われているものとほぼ同じだそうで、トラック用にチューニング。実際にテストコース内でハンドルを握り(離したり)体験しましたが、見事に車線内の中央をビシッと維持してくれます。乗用車でもピンポン玉のように左右に揺れ動くような、おぼつかない制御のものがあるなかで、車幅が約2.5mもあるトラックを車線内に閉じ込める技術は見事でした。
開発マネージャーの木下さんは「最初の頃はピンポン玉どころか、車線を越えて隣の車線にバンバン行っちゃってました」と笑います。完成までには100万キロ以上のテスト走行を行ったそうです。
この日は穏やかな気候だったので体感出来ませんでしたが、この機能の強みは「横風」に対応してくれるところだそう。横風の影響を受けやすいトラックは不意に左右に振られたりしますので、そういった際に作動してくれます。不自然にやってくる横風は長時間運転するドライバーにとっては高い負荷となるので、その恩恵は大きいそうです。
搭載された4つの先進安全技術の紹介に戻ります。2つ目は「アクティブ・ブレーキ・アシスト5」、いわゆる被害軽減ブレーキです。車両前方の障害物や歩行者検知を行い、緊急ブレーキを作動させます。前モデルでは出来なかった、歩行者検知時のフルブレーキが可能になりました(30km/h以下で作動)。
3つ目は「インテリジェント・ヘッドライト・コントロール」で、自動的にヘッドライトのハイロー切り替えをするオートハイビーム機能。4つ目は「交通標識認識機能」で、カメラで認識した交通標識をメーターのディスプレイ内に表示させます。また進入禁止道路への侵入を認識した場合はポップアップと音で警告したりします。
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