新型ゴルフR試乗。500万円強の価値はあるか

新型ゴルフR試乗。500万円強の価値はあるか

■控えめなフロント周り×4本出しマフラー

ゴルフRの試乗はスウェーデンのアルヴィッツヤウル（Arvidsjaur）で行われた。この町は北緯65度に位置しており、この日の最低温度はマイナス23度だった。氷結湖の上にならんだゴルフ RはすべてR社のロゴが大きく描かれたブルーのボディに18インチのスパイクタイアを履いた完全厳寒地仕様（スタンダードは225/40R18）である。我々はここでウィンタートレーニングに参加しながらこのニューモデルを観察できるというわけだ。

スタンダード・ゴルフとのスタイル上の違いだが、冷却のためにエアインテークが大型化されたバンパー、Rのゴロが与えられた専用デザインのグリル、そしてバイ・キセノン・ヘッドライトのヘッドライトをU字型に取り囲むLEDのデイドライビングライトなどがある。ようするに一見すると「おやっ？」そしてよく見ると「なるほど！」と違いを認識させる趣味の良さを保っている。

一方リアは4本並んだメッキのマフラーカッターがパワフルな存在感を与え、このクルマに追い抜かれたドライバーに「やっぱり！」と「ダメ押し」のサインとなる。ちなみにサウンドはガレージを出る際に近隣の迷惑にはならない程度に押さえられている。