ボルボのトラックを徹底解剖。内装カスタムで乗り心地アップ【購入ガイド】
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写真:アフロ
ボルボと言えば乗用車のイメージが強いでしょう。しかし、ボルボはトラックの販売事業も行っています。日本で見かける機会は少ないのですが、ヨーロッパ市場では大きなトラックメーカーとして人気です。
では、ボルボのトラックにはどのような特徴があるのでしょうか。この記事では、ボルボが製造・販売するトラックの種類や特徴を紹介します。
ボルボのトラックには「FH」と「FMX」の2車種がラインナップされています。2021年に行われたフルモデルチェンジを機に、ボディタイプのバリエーションも追加されました。フルモデルチェンジによって魅力がアップした、ボルボのトラックについて紹介します。
フルモデルチェンジされた「FH」と「FMX」は、ボルボ トラックの理念「ドライバーファースト」の下、居住性や安全性・操作性の向上が図られています。居住性などを向上させることで疲労軽減・安全運転につながり、結果として「トラックドライバーの人材不足問題の解消につなげる」というのがボルボ トラックの考え方です。
フルモデルチェンジの大きな変更点のひとつが、FHのリジッドモデルの追加です。これにより、FHには4×2および6×4のトラクターモデル、6×2および6×4のリジッドモデルがラインナップされるようになりました。トラクターモデルとは、けん引可能なタイプです。一方、リジッドモデルは居住スペースと荷台が一体になったタイプを指します
FMXは6×4もしくは8×4のリジッドモデルのみをラインナップした「構内専用モデル」です。工場敷地内や建設現場などで使用するために開発されたタイプで、ナンバープレートはありません。
整備されていない場所を走ることも想定されるため、FMXには頑丈に設計されたシャーシが採用されています。アクスルの許容量も高められており、さまざまな積載物に対応できるのが特長です。
まず、FHの特徴を紹介します。ドライバーファーストの考えから、内外装のデザインや装備に工夫が施されました。車両のスペックなど、国産の大型トラックと比較にもなります。
FHのエクステリアデザインを見て、まず目に入るのはヘッドライトです。V字型にデザインされたヘッドライトは、LEDもしくはハロゲンの選択ができます。
LEDタイプには高機能LEDが使用され、アダプティブ・ハイ・ビーム機能により、対向車とすれ違う場面でも高い視認性をキープしたまま走行が可能です。ハロゲンタイプは照射性能が重視された設計になっています。
FHは24cmスライドできる「プレミアムシート」を採用しています。ステアリングとの間にも十分な空間が確保されるため、乗り降りのしやすさとゆとりある空間が特徴です。
内装には、色の異なる3種類のトリムがラインナップされています。どのトリムも上質な素材を使用しているため、他の車種とは異なるワンランク上の乗り心地を味わえるでしょう。
運転席周辺はデジタル化が進んでいる点もポイントです。車速などが表示されるインストルメント・ディスプレイは、デジタル化によって車速・各アクスルの荷重・ディファレンシャルの作動状況などの情報が表示できます。
また、ダッシュボードの右側には9インチのサイドディスプレイが備わっています。スマートフォンのようにタッチ操作できるため、直感的な利用が可能です。
FH・FMXともに、「I-シフト」と呼ばれる電子制御式のオートマチックトランスミッションが採用されています。フルモデルチェンジ後には、FHのみデュアルクラッチ内蔵のI-シフトが選択可能となりました。
デュアルクラッチ内蔵のI-シフトの魅力は、スムーズかつダイナミックな加速とシームレスなシフトチェンジです。アクセル操作に応じてリニアにシフトチェンジが可能で、さらにシフトショックも感じないためストレスや疲労軽減にもつながります。
FHに搭載されているエンジンは排気量13Lの直列6気筒です。国産の大型トラックは、排気量を抑えるダウンサイジング化が進む中、ボルボのトラックは時代の流れに影響されることなく圧倒的なパワーを持つエンジンにこだわっています。
ボルボのトラックが大排気量にこだわる理由は、パワー不足の不安を払拭させるためです。圧倒的なパワーを持ちながらも、燃費性能との両立も図られています。
ボルボのトラックには、「ダイナミック・ステアリング機能」が備わっています。これは、センサーが道路状況とドライバーの意思を判断し、ステアリング機構の一部に備わっているモーターを制御する機能です。
例えば、積み荷の重さに左右されない旋回時のステアリング操作性や、高速道路での直進安定性向上に役立ちます。これにより、ドライバーが感じる運転の負担を軽減することが可能です。
ボルボ FHのグレード、簡易スペックは以下のとおりです。
車型 | FH4×2セミトラクター・リアエアサスペンション | FH6x4セミトラクター・リアエアサスペンション | FH6x2リジッド・フルエアサスペンション | FH6x4リジッド、フルエアサスペンション |
---|---|---|---|---|
車体寸法(全長×全幅×全高・mm) | 5,630×2,490×3,480 | 6,690×2,490×3,480 | 1万1,990×2,490×3,080 | 1万1,900×2,490×3,100 |
車両重量(kg) | 7,140 | 9,210 | 8,690 | 9,190 |
最大積載量(kg) | 11,500 | 18,000 | 16,200 | 15,700 |
総排気量(L) | 12.777 | 12.777 | 12.777 | 12.777 |
最高出力(kW/rpm) | 338/1,404~1,800 | 397/1,458~1,800 | 338/1,404~1,800 | 338/1,404~1,800 |
最大トルク(N・m/rpm) | 2,300/900~1,404 | 2,600/1,000~1,458 | 2,300/900~1,404 | 2,300/900~1,404 |
構内専用としての役割を持つFMXにはどのような特徴があるのでしょうか。FMXには、FHとの共通点も数多くあります。ここからは、FHとは違った構内専用のFMXならではの魅力や特徴を見ていきましょう。
FMXの車体前方にあるAピラーは真っ直ぐ上に伸びています。ドアラインも下げられているため、フロントガラスの面積も大きく確保されているのが特徴です。高い視認性でストレスなく運転ができるでしょう。
ヘッドライトはFHと同様のV字型をしたLEDデイタイムランニングライトです。この独特のデザインはボルボのトラックらしい一面で、国産トラックにはない魅力でしょう。
インストルメントパネル周辺の装備は、FHとFMXで大きな違いがありません。シンプルな内装ながら、運転に必要な情報がデジタル表示されるインストルメント・ディスプレイや、カメラの映像を映し出せる9インチのサイドディスプレイなど、多彩な機能を備えています。
前述したように、FMXは構内専用のためルーフを低くしたことでヒップポイントもFHより低くなっています。
ボルボ FMXのグレード、簡易スペックは以下のとおりです。
車型 | FMX6x4リジッド・T-Rideリーフサスペンション | FMX8x4リジッド・T-Rideリーフサスペンション |
---|---|---|
車体寸法(全長×全幅×全高・mm) | 8,200×2,520×3,460 | 8,520×2,920×3,470 |
車両重量(kg) | 16,350 | 19,890 |
最大積載量(kg) | 23,000 | 25,000 |
総排気量(L) | 12.777 | 12.777 |
最高出力(kW/rpm) | 338/1,404~1,800 | 338/1,404~1,800 |
最大トルク(N・m/rpm) | 2,300/900~1,404 | 2,300/900~1,404 |
自分だけのオリジナルカスタマイズを施した一台に乗りたい方もいらっしゃるかもしれません。ボルボのトラックはカスタマイズ性の高さも魅力です。ここでは、ボルボ トラックが販売する純正アクセサリーを紹介します。
ボルボのトラックには、オリジナリティを高められるエクステリアパーツも販売されています。ボルボ純正アクセサリーは、サイドスカート・ギャップシールド・リップスポイラー・グローブトロッターサイン・ドアバイザー・外付け水タンクが購入可能です。
純正品のみならず、インターネット通販を利用して社外品などのパーツを装着すれば、自分だけのボルボトラックを作ることができます。
FHはカスタマイズ次第でより居住性を高めることが可能です。長距離運転をする方にとっては欠かせない、飲料水や食事を積んでおける冷蔵庫も2台搭載できます。リアシェルフ上部とベッド下に設置できるため、室内を圧迫することもありません。
また、折りたたみ式のテーブルも設置可能です。食事のみならず、デスクワークをしたい場合にも重宝します。間仕切りカーテンの選択もあり、プライバシーを確保した睡眠スペースも作れます。
架装のカスタマイズ性の高さも魅力のひとつです。中には自分の業務内容によってこだわった架装をしたい、と考えている方もいらっしゃるかもしれません。ボルボのトラックは架装の自由度を高めるためシャーシ形状や、オプションの種類を増やす工夫がされています。
例えば、重量物を運搬するための架装を考えているのであればインナーライナーによる補強や用途に応じてアタッチメント・ブラケットの取り付けも可能です。
ボルボ トラックには、FHとFMXの2車種がラインナップされています。現在ラインナップされているのは、2021年11月にフルモデルチェンジされたモデルです。FHはトラクターモデルに加え、リジッドモデルも追加されました。
FH・FMXともに国産の大型トラックにはない魅力が詰まっています。ボルボのトラックで安全・快適な輸送を実現しましょう。
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