ベントレー4ドア最強、フライングスパーが上陸
掲載 更新 carview! 写真:小林 俊樹
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ベントレー最強の4ドアモデル、新型フライングスパーが日本でもお披露目された。8年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型では、車名が従来までの「コンチネンタル フライングスパー」から「フライングスパー」へと変更され、頂点モデルの「ミュルザンヌ」と「コンチネンタル」シリーズの間を埋める、独立したモデルとして位置付けられる。価格は2280万円で、納車は今秋にスタートする予定だ。
より低く、よりワイドな印象を狙ってデザインされた新型フライングスパー。たとえば、従来まで内側が大きく外側が小さかった丸型4灯のヘッドライトを新型では外側を大きくし、フロントフェンダーにクロム製の水平バーをアクセントとして追加している。リアのテールランプも同じ狙いで、縦長から横長のデザインに変更された。ボディ構造は基本的にスチールで、ボンネットとフロントノーズはアルミ製。約50kgの軽量化と4%向上したねじり剛性(36500Nm/degree)を実現したという。
厳選された素材を用いたインテリアは高級感とクラフトマンシップあふれる装い。左右対称に木目を合わせた鏡面仕上げのウッドパネルをラウンド状にカーブさせ、包み込まれるような雰囲気を演出している。前後シートには従来よりもソフトで高品質な天然レザーを採用し、エンタテイメントシステムも充実。タッチ・スクリーン・リモート(TSR)と呼ばれる取り外し可能なコントローラーで、様々なメディアを愉しむことができる。ちなみに後席は3座タイプ(写真)と2座タイプが用意され、2座タイプの場合はセンターコンソールが後席まで延長される。
パワートレーンは6.0リッターのW型12気筒ツインターボに、ZF製の8速ATを組み合わせる。最高出力は従来モデルから15psアップの625ps、最大トルクは50Nmアップの800Nmにまで到達。結果、0-100km/h加速は0.2秒短縮された4.6秒、最高速度は322km/hをマークするなど、ベントレー4ドア最強の名に違わぬポテンシャルが与えられている。それと同時に13.5%の燃費削減も実現したという。
サスペンションはスプリングのバネ定数をフロントで10%、リアで13%低減するなど、よりソフトで滑らかな乗り心地へとチューニング。さらに新開発の排気システム(13dBの騒音削減)や全面防音アンダーシートなどを採用するとともに、エンジンマウントを最適化し、室内の快適性を高めている。駆動方式はAWDで、通常時はフロント40%:リア60%、状況によりフロントに最大65%、リアに最大85%のトルク配分される。
世界的に好調な販売を続けるベントレー。日本での販売も2012年が約200台(前年比+73%)で、今年も5月までに77台(同+28%)を販売している。
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