【ドイツ車と比べても買い? 】レクサス「LBX」とアウディ「Q2」、お買い得はどっち??
掲載 carview! 文:編集部 42
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レクサスは新型プレミアムコンパクトSUV「LBX」の国内仕様を発表し、12月下旬頃に発売を開始する。LBXは都市部でも扱いやすいBセグメントのボディサイズ(ベースとなったのは「ヤリスクロス」)に加え、レクサスとしては比較的リーズナブルに買えるモデルとあって早くもヒットの予感だ。そこで今回は、このLBXをライバルとの比較も通じて掘り下げてみたい。
まず、LBXのレクサスブランドにおける立ち位置だが、ボディサイズを現状のレクサスSUVのエントリーモデルである「UX」と比べると
LBX|全長4190mm×全幅1825mm×全高1545mm
UX|全長4495mm×全幅1840mm×全高1540mm
と、全高以外すべて小さい。
一方、車両価格は
LBX|460万円(クールおよびリラックスの FF)~576万円(ビスポークビルドのAWD)
UX|400万3000円(UX200)~545万7000円(UX250h バージョンL) ※限定車除く
と、UXに比べて高めの設定だ。
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<写真:レクサス LBX>
この価格差の最大の理由は、LBXが全車ハイブリッドなのに対し、UXはエントリーグレードでは純ガソリン車とパワートレインが異なること。では、UXのハイブリッドモデルの価格はどうかというと435万9000円から設定されており、それでもLBXの方が高価な設定となっている。
つまり、ボディサイズはLBXの方が小さいが、価格的にはより上級という位置づけとなっているのだ。このあたりは、レクサスが“サイズのヒエラルキーを超える”とアピールしているように、サイズでははかれない中身が追及されているということであり、LBXが台数狙いの廉価モデルではないことがうかがえる。
>>レクサス新型LBX発表! 460万円~ “小さな高級車”をブレイクスルーできるか
では、どんなところが特別なのかというと、まずひとつは車両の基本骨格であるプラットフォームに、プレミアムブランドにふさわしい専用開発品を採用している点だ。具体的にはトヨタのコンパクトカー向けプラットフォーム「GA-B」(ヤリスクロスも採用)を基本としつつ、ドライバーの着座位置を下げ、トレッドも拡大することで、十分な室内空間とワイド&ローなスタンスを実現している。
また、Bセグメントのコンパクトモデルとしては大きい18インチタイヤを採用しつつ、最小回転半径は5.2mと街中での取り回しに便利な数値を実現していたりもする。
さらに室内に目を向けると、このクラスでは異例のパーソナライゼーションプログラムが用意されていることがアピールポイントとなる。専用グレード「ビスポークビルド」では、シートやシートベルトの色、さらにはアクセントステッチの種類と色を様々な組み合わせから選択可能なのだ。
通常、この手のプログラムは1000万円を超える高級車に設定されるもので、LBXはコンパクトモデルでそれを実現しているところが大きな特徴となる。
<写真:LBXのインテリア>
このように“小さな高級車”と呼ぶにふさわしいLBX。となると、ライバルはやはりBセグメントの輸入車となるだろう。なかでもドイツのコンパクトSUV「アウディ Q2」は、泥臭さを感じさせないクリーンなルックスや、立体駐車場にも入るSUVとしては低めの車高、そしてプレミアムブランドならではの充実装備など、LBXと共通点が多い。
そこでLBXとQ2の価格を比べてみると、Q2はエントリーグレードの「35 TFSI アドバンスト」が417万円、スポーティな「35 TFSI Sライン」が454万円となっており、わずかにLBXより安い。ただこちらはガソリンターボ仕様でありパワートレインが異なる。
次に装備を比べると、Q2ではLBXで全車標準となるアクティブクルーズコントロールやハイビームアシスト等の運転支援システム、およびハンズフリーリアゲートがナビなどとのセットオプション(56万円)、となるうえ、運転席パワーシートや液晶メーターパネルについてはオプションでも選ぶことができない。
<写真:アウディQ2>
しかも、Q2はハイオク仕様(LBXはレギュラー仕様)であり、燃費(WLTCモード)を比べると、LBXのFF車が27.7km/L、Q2のFF車は15.8km/Lと、ランニングコストはLBXの方がずっと低く抑えられることも頭に入れておきたいところだ。
ということで、LBXは安価な設定ではないものの、価格に見合った仕様・装備が与えており、その点ではライバルと比べても十分なアドバンテージがあることになる。というわけで、LBXはコンパクトなプレミアムSUVの購入を検討している人にとって注目に値する存在といえそうだ。
<おわり>
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