ボルボが5車種に一挙投入。北欧製ディーゼルの味はいかに?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:中野 英幸
ディーゼルの場合、まず気になるのがエンジン音と振動だが、どちらも合格点を与えられる。車外で聞くとディーゼル特有のカラカラというエンジン音が響くが、直噴ガソリンエンジン搭載車でもこの程度の音を立てるモデルは存在するし、うるさいというほどではない。
これが車内に入ってドアを閉めると、途端にほとんど気にならないレベルになる。エンジンブロックの両側面に吸音材が貼り付けられているほか、ヘッドカバーにも通常のプラスティックではなくスポンジ状の分厚いものが使われていて、それらが効いているのだろう。
振動もよく抑えこまれている。もちろん、メルセデス・ベンツやBMWの6気筒ディーゼルエンジンよりは細かい振動を乗員に伝えるが、4気筒同士を比較すると、できがよいとされるBMWやマツダと同等かそれ以上の振動の少なさと言える。
走りだすと、音も振動もさらに目立たなくなり、すぐにディーゼルであることを意識しなくなる。けれど、交通量の少ない郊外に出てアクセルペダルを深く踏み込むと、最大40.8kgmのトルクがグイッと立ち上がり、背中をシートバックに押さえつけられることで、再びディーゼルであることを意識させられる。そのまま踏めば高回転域まで頭打ちすることなくパワーが増し、どんどん速度を上げることができる。
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