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新型R8スパイダーに海外試乗。極めてハードルが低いスーパーカー

電動油圧式のソフトトップもさらに軽量化

2015年秋に登場したクーペに遅れること約1年、3月にニューヨーク・オートショーでお披露目されてから半年を経て、ようやく公道デビューとなったR8スパイダーは、最高出力397kW(540ps)/7800rpm、最大トルク540Nm/6500rpmの、気筒休止システムを備えた自然吸気5.2リッターV10 FSIエンジンを搭載する。トランスミッションは7速デュアルクラッチ式ATのSトロニックを組み合わせ、駆動方式は電子制御多板クラッチのハルデックス・カップリングを備えたフルタイム4WDだ。

用意されるラインアップは、「R8スパイダー 5.2 FSIクワトロ Sトロニック」の1タイプのみ。R8クーペに設定されている、449kW(610ps)と560Nmを絞り出す5.2リッターV10 FSIエンジンを積んだ、さらなる高性能バージョンの「Plus」は、当面用意されない模様である。

クーペとの違いは、ソフトトップを備えている点程度だが、オープン・ボディとするにあたり、アルミニウムとCFRPを組み合わせた軽量高剛性なコンポジット・ボディを補強している。具体的には、サイドシルなどのアルミニウム材の厚みを増しているのだが、これによる重量増は、わずか8kgに収まっている。また、電動油圧式のソフトトップは、開閉機構にアルミニウムやマグネシウムといった軽量素材を多用し、わずか44kgという軽さを実現。トップが格納されるトノカバーもカーボン製とされ、オープン・ボディによるデメリットはほぼ皆無と言っていいだろう。

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