アテンザが熟成! スポーティ&プレミアムに
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:齋藤 正
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リアタイヤのディフレクター(青色部分)
2008年に登場した2代目マツダ アテンザがマイナーチェンジ。一番のトピックは環境性能の向上だ。セダンとスポーツワゴンの2.0リッター車には新型の直噴ガソリンエンジンであるMRZ 2.0L DISI(Direct Injection Spark Ignition)を搭載し「平成22年度燃費基準+15%」を達成。エコカー減税(50%減税)と買い替え補助金の対象となった。また新たに4WD車を「平成17年度基準排出ガス75%」に適合させた。
気になる燃費は、新型エンジンを搭載した2.0リッター車(2WD)が15.0km/Lをマーク。改良前の14.2km/Lから0.8km/Lアップした。2.5リッター車では、2WD車はトランスミッションとの組み合わせによって12.4km/L~12.8km/L、4WD車では10.8km/Lだ。(すべて10・15モード燃費)
エンジンは、直列4気筒のMZRエンジンで、直噴2.0リッターと、2.5リッターの2種類がラインナップ。2.0リッターと5速ATとの組み合わせは従来通りだが、新型エンジンの搭載により2kW(3ps)/7N・m(7kg-m)アップの112kW(153ps)/189N・m(19.3kg-m)を発揮する。2.5リッターエンジン車はトルクコンバーターのタイト化(AT)、クルージングギアの高速化(MT)により運転フィーリングと実用燃費を改善しているという。
また低燃費運転を支援するエコランプを採用。これはアクセル開度や踏み込む速度から「エコ運転」を判断するもので、エコドライブを意識した優しいアクセル操作をした場合に、メーター中に緑色のエコランプが点灯する。
全モデルに対してパワーステアリングのアシスト特性の変更とサスペンションの最適化を行い、高速走行時の操舵性と直進安定性、応答性を向上。加えてフロント&リアのサスペンションやダンパーの減衰力を細部にわたって最適化したことで、荒れた路面でもフラット&マイルドな乗り心地を実現したという。
さらに従来からの馬蹄形フロントタイヤディフレクターの横に、プレートタイプのディフレクターを新採用。フロア下の気流を後方へまっすぐ流すことで空気抵抗の軽減に繋げた。さらにリアタイヤのディフレクターを大型化し、リアタイヤ周りやボディサイドの気流の乱れも抑制。CD値はそのままに、新たなエクステリアデザインと操縦安定性に寄与する空力性能の熟成が行われた。
フロントアンダーグリルにマツダ車共通のデザインモチーフである5角形グリルを採用。さらにスポーツとスポーツワゴンのフロントグリルには以前よりも一回り大きいブランドマークを採用し、セダンにはメッシュグリルとグリル下部に沿って施されたクロームメッキを採用するなどキャラクターの差別化を図っている。そのほかAFS機能付きのバイキセノンヘッドランプ(25EX、25Z)や、新デザインのアルミホイールを17インチ、18インチ共に設定するなど、随所に変更を加えている。
内装は、センターパネルやオーディオ、エアコンパネル、シフトゲート、ステアリングホイールベゼルへのピアノブラックの加飾に加え、オーディオのダイアルやシフトノブなどにクロームメッキを施すなど車内のプレミアム感を演出している。
アテンザ用のカスタムパーツも、今回のマイナーチェンジに伴い新設定された。
マツダのカスタムブランドである「エムズカスタム」は、ベース車(スポーツ25S)の個性を際立たせつつ新たな存在感の演出を目指したという。(写真33~35)スポーツワゴンの25Sをベースにした「ケンスタイル」は、フロントに横フィンを配しワイド感を強調。(写真36、37)セダン25Sをベースにした「ダムド」は、スポーティで個性的なスタイリングを狙った。(写真38、39)
★・・・エコカー減税対象車
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