ポルシェの最新4WDシステム・PTMは雪上ドリフトが楽しかった
掲載 更新 carview! 文:竹花 寿実/写真:Kimura Office
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今回の雪上イベントの目的は、その最新式のPTMの優れたスタビリティおよびドライバビリティと、ハンドリング特性を体験する事。用意された車両は、「911カレラ4 GTS」と「911ターボS」、そして「パナメーラ ターボ」で、全ての車両に1~2mmのスタッドを備えたスパイクタイヤが装着されていた。参加者は、ヨーロッパ中から集まった約40名のジャーナリストだ。
まずは「911カレラ4 GTS」で、大小2種類の定常円旋回からスタート。ここでは、インストラクターに無線を通じてアドバイスを受けながら、ドリフト中にタイヤの向きとスロットル開度の違いでクルマがどのような挙動を示すかを体験した。PTMは、ドリフト中にステアリングをインに切った状態でスロットルペダルを踏み込むと、ノーズはよりインに向き、カウンターステアを当てた状態でスロットルを開けると、ノーズは外側に向く。つまり、ステアリングを切った方向にヨーモーメントが発生する様に、前輪により多くの駆動トルクが配分されるのだ。
これを理解した上で、次は「パナメーラ ターボ」でスラローム走行に向かう。パナメーラ ターボはリアエンジンの911とは異なり、フロントにエンジンを搭載し、車両重量も重いため、911とは挙動が異なるが、この高性能スポーツサルーンも911と同様にPTMによる優れたドライビング・ダイナミクスを備えている事を見せてくれた。
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