初のFMCを受けた新型アウディA7スポーツバックはクルマ好きの大人に似合う
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:アウディAG
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:アウディAG
高効率の話で言えばこのクルマはマイルドハイブリッドでもある。48ボルト主電源システムとベルト駆動式オルタネータースターターを有するからだ。コースティングと高い回生能力も持つ。当然アイドリングストップも燃費に貢献する。
では、実際に走らせた印象だが、3m近いロングホイールベースということもあって、乗り心地は想像以上にいい。特に高速域でその印象は強く、滑るような乗り味でキャビンに振動を伝えない。アウディセレクトを「コンフォート」にすればなおいい。ただ、21インチの設定では街中でそれなりのピッチングが発生する。そもそもケープタウンの路面状態はよくないこともあるが、少々気になった。日本だったらそうでもないだろう。許容範囲である。
エンジンパワーは340hp/500Nmという数値以上に楽しめる。新開発の直噴ターボは低回転域からグイグイクルマを押し出す。その走りの良さからアウディセレクトを「ダイナミック」にして走る時間が長かった。シンプルに言ってしまえば運転が楽しいのだ。クルマの性格上デフォルトが「ダイナミック」でもいいと思えるくらい。車高もコンフォートから20mm下がるというから見た目もかっこよくなる。それにギアボックスの躾もパドルシフトが不要なほどスムーズであった(まぁ、それは少々オーバーな話だが)。
新型A7スポーツバックは見た目以上に走りがスポーティ。その意味ではやはりクルマの好きな大人に選んでもらいたいといったところだろう。デザインコンシャスなスタイリングを含め、日本でもっと人気が出ることを期待したい一台である。
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