コンチネンタルGT V8 W12と走りはどう違う?
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
2012年頭のデトロイトMSでのワールドプレミアに先立ち、年末の日本で先行公開されたコンチネンタルGT V8。このページでは来日したパワートレーン開発主任のポール・ウイリアムズ氏と、アジアパシフィックマーケティング主任のロビン・ピール氏へのインタビューを編集部のまとめで紹介する。
--V8エンジンはW12エンジンの後継?
新型V8ターボエンジンは環境に配慮して効率や最適化を図り、経済性を広い意味で追及しました。一方で、V8はスポーティなエンジンのシンボルですから、ベントレーはこのエンジンで若い世代のカスタマーも広く取り込みたいと考えているのです。
ですから、今までのW12をこの新しいV8で置き換えるということではありません。V8はW12を補完する存在で、究極のパワーやラグジュアリーを追求するユーザーには、やはりW12が相応しいでしょう。
--V8エンジンの技術トピックを教えてください
6リッターから4リッターへ1/3の排気量をダウンサイズしながら、ベントレーに相応しい6リッター並みの応答性とパワーを実現する。このためブースト圧を2.3barに上げたターボチャージャーを新設計しました。各バンクに1つずつ備わる2個のツインスクロールターボはVバンク内に収まるコンパクトな設計で、熱効率にも優れています。
可変シリンダーシステムの採用もトピックです。ミュルザンヌで初めて用いたこのシステムは新型V8にも採用され、低負荷状態ではV4エンジンとして作動します。トルクで言うと200Nmを閾値に、ドライビングの予測モデルを併用しながら、急な登り勾配のときはV8への切り替えに、下り勾配の場合はV4への切り替えに備えるといった制御を行うのです。
制御はモード燃費を上げるより、日常走行時の燃費改善にメリットが出るようにしました。実証テストでは可変シリンダーをONにすることで9%の燃費改善データを得ています。
--アイドリングストップは使わないのですか?
ベントレーのようなラグジュアリーカーにとって、現在の技術レベルでは、スタートストップシステムは快適性を損ねてしまう可能性がありました。その代りにコンチネンタルGT V8はメインとサブで2個のバッテリーを備え、高容量のオルタネーターによる回生制御を行っています。もちろん、ユーザーからのニーズが高まればスタートストップシステムを装着することは可能です。
--近未来のベントレーはどうなるでしょう?
私(ポール・ウイリアムズ氏)個人のイメージとしてですが、ラグジュアリーでパワフルで乗って楽しいクルマというベントレーのキャラクターの原則は変わらないと思います。全体として電動化の流れが進むことは間違いないでしょうが、いろいろなソリューションが考えられます。多様性が増していくというのが今後の方向性で、その中でベントレーらしさを保っていくことが課題だと思います。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
「あれ、使われてるの?」 山道に現れる「緊急退避所」は昭和の遺物なのか そもそもどんな仕組み?
F1マイアミGPのタイヤ選択は保守的すぎ? フェルスタッペンやサインツJr.不満
「自動車税」そろそろ来た? “恐怖の手紙”「納税通知書」の季節… もし支払わないとどうなる? 早めに処理したい理由とは
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年4月28日~5月4日)
【SUPER GT Round2 FUJI GT 3Hours RACE】3号車Niterra MOTUL Zが好スタートから逃げ切り優勝!300クラスは88号車JLOC Lamborghini GT3がポールトゥウィン
シビック・タイプR-GT、初ポール獲得も優勝はお預けに。想定以上の速さ見せる中、悔やまれるトラブルとあと一歩だったロングラン
スマホは磁石でくっつける! コンパクト&簡単脱着「マグネットホルダー」3選!【特選カーアクセサリー名鑑】
『西部警察』仕様になる前のお姿、アオシマ製「R30スカイライン」前期型!名作キット列伝・第2回【CARSMEETモデルカー倶楽部】
【角田裕毅F1第6戦展望】高速区間でのアップデート効果に期待も、“少し自信を持ちすぎた”SQ2は15番手に終わる
【途中経過】2024年スーパーGT第2戦富士 決勝1時間半後
【MotoGP】劇的勝利の後の苦戦ビニャーレス&アプリリア、その原因がテストで判明。セカンドバイクの“品質管理”問題と示唆
50歳以上の“サーキットの狼“世代には懐かしい!? 伝説のイタリアンスーパーカー「デ・トマソ パンテーラ」ってどんなクルマだった?
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由
【くらべてみた!】人気沸騰中の本格オフローダー「ランクル250」と「ディフェンダー」 どちらがお好み?
【セダン好き集合】北米新型「カムリ」本国価格発表 かっこよすぎ…日本でも売って欲しいぞ!
【実車を見てきた!】アウトドアなクラウン「ランドスケープ」新型展示イベントに登場!
【目からウロコ!】ランクル250が注文できなかった人へ、次の一手は何をするのがベスト?
【日本人は知らない】超高級車に超実用車! 成功が見えてきた新顔「アメリカンEV」の世界を紹介
【ついに乗ったぞ!】「ランクル250」オフロード試乗 プラドからの進化、300との違いを実感!
欧州高級ブランドより200万円は安そう! 夏発売「クラウンエステート」の絶妙な商品力に注目
高級ミニバン「LM」が苦戦!? “大本命”6人乗り1500万円“バージョンL”が5月に登場か