見た目もアドレナリン覚醒機。スーパートロフェオの公道仕様「ランボルギーニ ウラカン STO」を走らせる
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:Automobili Lamborghini 17
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エクステリアではフロント部の台形のウイングからサイドスカート、リアディフューザーまで、車体色とは別色のアクセントが入るほか、ボンネット、ドア、リアガーニッシュに配されたSTOの文字が目を惹きます。
乗り込むと、シートやドアトリムなどのカーボンパーツや、メーターのSTOの文字が特別なモデルであることを意識させます。
エンジンをスタートすると5.2LのV10が背後から勇ましく目を覚まします。ドライブモードセレクター「ANIMA」に用意されたモードは、STO、トロフェオ、ピオッジャ(雨)の3つ。まずはSTOモードでコースインします。タイヤとブレーキを温めながら周回すると、車体の軽さを感じるステアフィールで、サーキット初心者にも扱える比較的間口の広い現代的なスーパースポーツという印象でした。
しかし、トロフェオモードにすると一変、ダイレクトなドライブトレーンとトラクションコントロールなどの制御介入が減り、ある程度のスライドは許容され、MRの緊張感を伴ったハンドリングになります。最大420Kgのダウンフォースを発生するエアロダイナミクスは、タイヤがまだ冷えていて低速域ではスライドしてしまうような状況下でも、高速コーナーではレコードラインをトレースしやすくなり、グリップに寄与している感覚がありました。十分にマージンを取った走りでも、手元の時計で1分50秒台前半、ストレートエンドでは290km/h弱を確認することができました。
スーパースポーツカーのカテゴリも今や電動化が進む中、貴重な大排気量NAのサーキットモデルになりつつあるウラカンSTO。サーキット初心者の方も、腕に自信のある方も、V10サウンドと軽量でシャープなMRのパッケージは、アドレナリンを感じながらラップタイムのコンマ数秒を削りに行く楽しみがあることを再確認できるモデルではないでしょうか。
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