新型アウディA6に試乗 ベンツ・BMWを抜けるか
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
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さらに侮れないのは実用性、具体的にはリアシートとトランクの広さだろう。ホイールベースは65mmも広がり、そこはフロント車軸が前に行った分、エンジンスペースにもなっているが、リアシートも広々していて、クラストップレベル。ラゲッジも同様に530リッターにまで拡大。要するにスタイル、質感、燃費、実用性と3拍子どころか、4拍子も5拍子も揃っているのだ。
実は今、アウディはBMW、メルセデス・ベンツと世界的なデッドヒートを繰り広げており、予断を許さない。だが、新興国を中心にアウディのアドバンテージは絶対的で、2015年にはBMWを抜いて、プレミアムブランドで世界ナンバーワンになる目標も立てている。
そのためにこのA6は特に重要で、まさに絨毯爆撃的にパフォーマンスを向上させている。細かいところでいうと、スイッチ類は0.1mm単位で取り付け精度を管理し、クリック感までコントロールしているし、スイッチの多くにソフトフィール塗装を使用。
ウッドパネルにしてもあえて木の表面の質感を残した、ナチュラル仕上げのものを選べるようにするなど吟味に吟味を重ねている。
アウディ得意のドライビングインターフェース、MMIにしてもA8に続き、最新世代を搭載。これが非常に機能的で使い易いだけでなく、iPhoneなどの最新デバイスとの相性もよい。私は最近この手のインターフェイスをなるべく実際に繋げて試すようにしているが、マジメな話、最新MMIが一番使いやすい。
とにかく全域で魅力を向上させつつ、スキもない。繊細で強いなでしこに、アメリカ的パワーまで備えつつある。そういうクルマなのである、新型A6は。
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