【新車で買えるのは3車種のみ】絶滅危惧種の国産ステーションワゴン…SUVやミニバンに受け継がれるその“血脈”とは
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 41
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 41
この現象は、一戸建て住宅と共通しているように思います。
同じ土地面積なら、平屋よりも2階建て、3階建てと、上にスペースを求めるのが自然だからです。少なくとも都心で、新築の平屋を探すのは、まず無理なんじゃないでしょうか?
軽自動車もハイトワゴン、スーパーハイトワゴンが主流ですもんね。
この流れを支えたのが走りの進化でしょう。以前は車高が高いクルマと言えば、鈍い加速、大きなロール、コーナリングでの不安感など、走りを諦めなければならない要素が解消されていったのです。
ミニバンではトヨタの初代「エスティマ」やマツダ3代目「プレマシー」、SUVでは、日産「エクストレイル」、マツダ「CX-5」などが、全高が高くとも満足いく走りを見せてくれたターニングポイントの例だと思います。そのようにして、機敏な走りと広い室内空間を両立させたのが大きな特長であったステーションワゴンは数が減っていったわけです。
ちなみに、車検証を見ればミニバンもSUVもほぼほぼ「車体の形状」は「ステーションワゴン」に分類されています。要するに、ある意味、SUVもミニバンもステーションワゴンの一部なのです。
駅前で多くの荷物を持った旅行者を乗せるための駅馬車がステーションワゴンの語源と言われています。人や荷物をたくさん乗せることができ、それぞれの目的地へ向かうクルマという意味では、SUVもミニバンも正しい進化の過程で生まれてきたステーションワゴンなのです。
僕の身近にいる写真家を生業とする人たちの中には、今でもボンネットがあって車高が高くないステーションワゴンを愛用している人が多くいます。長くて重い撮影機材をしこたま積んで、撮影現場近くにある街中の立体駐車場にも停めたいというニーズがあるのです。
つまり、ステーションワゴンは絶滅危惧種というよりも、その種が多様化して広く分布していっているのです。まさに、多様化を是とする現在の人間社会とも酷似していると言えるのではないでしょうか。
(終わり)
(写真:トヨタ、日産、ホンダ、スバル、マツダ、三菱)
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