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【新車で買えるのは3車種のみ】絶滅危惧種の国産ステーションワゴン…SUVやミニバンに受け継がれるその“血脈”とは

【新車で買えるのは3車種のみ】絶滅危惧種の国産ステーションワゴン…SUVやミニバンに受け継がれるその“血脈”とは

マツダ プレマシー(3代目)

SUVやミニバンへ進化? 現代に残るワゴンの価値とは

この現象は、一戸建て住宅と共通しているように思います。

同じ土地面積なら、平屋よりも2階建て、3階建てと、上にスペースを求めるのが自然だからです。少なくとも都心で、新築の平屋を探すのは、まず無理なんじゃないでしょうか?

軽自動車もハイトワゴン、スーパーハイトワゴンが主流ですもんね。

この流れを支えたのが走りの進化でしょう。以前は車高が高いクルマと言えば、鈍い加速、大きなロール、コーナリングでの不安感など、走りを諦めなければならない要素が解消されていったのです。

ミニバンではトヨタの初代「エスティマ」やマツダ3代目「プレマシー」、SUVでは、日産「エクストレイル」、マツダ「CX-5」などが、全高が高くとも満足いく走りを見せてくれたターニングポイントの例だと思います。そのようにして、機敏な走りと広い室内空間を両立させたのが大きな特長であったステーションワゴンは数が減っていったわけです。

ちなみに、車検証を見ればミニバンもSUVもほぼほぼ「車体の形状」は「ステーションワゴン」に分類されています。要するに、ある意味、SUVもミニバンもステーションワゴンの一部なのです。

駅前で多くの荷物を持った旅行者を乗せるための駅馬車がステーションワゴンの語源と言われています。人や荷物をたくさん乗せることができ、それぞれの目的地へ向かうクルマという意味では、SUVもミニバンも正しい進化の過程で生まれてきたステーションワゴンなのです。

僕の身近にいる写真家を生業とする人たちの中には、今でもボンネットがあって車高が高くないステーションワゴンを愛用している人が多くいます。長くて重い撮影機材をしこたま積んで、撮影現場近くにある街中の立体駐車場にも停めたいというニーズがあるのです。

つまり、ステーションワゴンは絶滅危惧種というよりも、その種が多様化して広く分布していっているのです。まさに、多様化を是とする現在の人間社会とも酷似していると言えるのではないでしょうか。

(終わり)

(写真:トヨタ、日産、ホンダ、スバル、マツダ、三菱)

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  • 2025/9/29 18:15

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    最後のカメラマンのように、長くて低い荷物を載せるにはステーションワゴンが向いてるんですよね…
    SUVも確かに荷物は沢山載るけど、奥行はそれなりで高さで容量を稼いでる
    クラウンエステートは荷室の奥行があるけど値段が高いし、長物の荷物を載せるのが目的ならレガシィの5代目以降やカムリワゴンなどのそこそこの車のワゴンが良かったです
  • 2025/9/29 18:10

    違反報告

    70カローラばんから派生したカローラワゴン、同じく60カリーナバンから派生したカリーナサーフ。そしてレオーネツーリングワゴンにスプリンターカリブ。
    そしてクラウンワゴンとマークIIワゴンにセド・グロワゴン。
    80年代には選択肢がたくさんありました。
  • 2025/9/29 18:45

    違反報告

    スバル・レガシイの登場まではワゴン=商用バンの乗用車版というイメージが強く、ファミリーカーといえばセダンであった。85年のプラザ合意以降のバブル景気で円高になったことで輸入車が身近になり、スキーなどのウインタースポーツが流行したことで4WDへの需要が高まった。そうした時代に生まれたのがレガシイだった。先代にあたるレオーネに存在した商用グレードはなくなり、ハイパワー 4WDで欧州の本格的なスポーツカーに引けを取らない走行性能と、ファミリーカーとしての実用性も兼ね備えたステーションワゴンを再定義したクルマであった。
    ツーリングワゴンとしてのレガシイは2014年に生産を終え、クロスオーバー版のアウトバックも2025年に終売となった。SUVやミニバンが隆盛の時代、ステーションワゴンの第一人者であったレガシイと共に再びマイナーなジャンルへと戻った。

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