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横浜ゴムのユニークな新タイヤ、ジオランダーX-MTは魅せる&駆け抜けるを両立

見た目だけでなく高い悪路走破性に驚く

ジオランダー X-MTの特徴は、何と言ってもその見た目だ。まるで迷彩柄のようなトレッドパターンは、開発陣がこだわり抜いて造ったカタチだという。ある開発者は「まず見た目にこだわりました」と断言する。そのシーランド比(トレッド面において溝が占める比率)は、なんと65%。80年代の日本には、こういった岩や泥を意識したタイヤがいくつか存在したが、ここ数年は絶滅状態だった。

ショルダーからサイドウォールにかけての表情も、実に個性的。溝や岩の間でもしっかりとトラクションが得られるようにデザインされたサイドブロックの下には、山や岩をイメージした模様が施されており、ここでも見た目のインパクトを大切にしていることが分かる。このタイヤは“鑑賞”しても楽しいが、それはあくまでも性能を伴ったデザインだ。今回、長雨でぬかるんだモトクロス用コースにて、このタイヤの性能の一端を垣間見る機会を得た。

コースは粘土質の河原に造られており、繰り返し走ったことでいい感じに練られていた。こういう路面状況では、M/T系のタイヤといえども楽勝とはいかない。トレッドの溝に土が目詰まりしてブロックのエッジが利かず、トラクションを得ることができなくなるからだ。だが、シーランド比65%は伊達ではない。ジオランダー X-MTは、まるで泥を寄せ付けず、全方向に利くブロックのエッジを路面の硬い部分に押しつけながら楽々と前進した。またぬかるみの中でもしっかりと地面を噛んでいる感じがよく分かる。ブロックに入った細かいサイプによってトレッドをしなやかに接地面に押しつけ、優れた路面追従性を発揮させているのだろう。

今回はトラクションコントロールがある車両でのテスト走行だったが、ネタネタの深い泥の中でもほぼタイヤの性能のみで走破したのは好印象だった。オープンデフなので一瞬空転するシーンもあったが、少しハンドルを切ってタイヤのショルダーを溝のどこかに当ててやると、たちまちトラクションを回復する。見た目に派手なサイドブロックもしっかり利いているようだ。

何より驚いたのは、このタイヤが非常にコントローラブルだということだ。あれだけ柔らかい土のコースでも、ステアリングとアクセルコントロールで、車両の挙動がピタリと決まる。敢えてテールスライドをさせても、そのまま流されてスピンなどということは皆無。M/T G003と同じ3プライ構造が効果的に発揮されているシーンに思えた。

今回はロックセクションや砂利のダート、そして舗装路を走る機会が無かったが、どのシーンでも悪くないのは想像できる。特に一般ユーザーが気になる日常の舗装路でも、思いのほかゴツゴツ感がなく快適だと思う。こうしたタイヤにありがちな高周波のノイズ、そして燃費性能にも十分に気を遣って開発しているということだった。

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