新型Sクラス クーペに海外試乗。驚きの逆ロール制御
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:メルセデス・ベンツ日本
そのSクラスクーペの国際試乗会が先月末、イタリアのトスカーナ地方で開かれた。その時点でドイツではすでに発売されていたのはS500 4MATICとS63AMG 4MATICの基本2モデルだったが、そこで最初にドライビングする機会を得たのは前者、つまり4.7リッターV8ツインターボエンジンに4WDを組み合わせたS500 4MATICだった。
早速そのコクピットに収まってみると、そこはエクステリア同様、これまでの大型メルセデスクーペとは明らかに雰囲気の異なる、アグレッシブなデザインに満ちた空間だった。例えばダッシュボードの形状や、そこに使われているマテリアルの材質や色使いなどが、そういう空気を醸し出しているが、シンプルにいってしまえば、従来型よりも若いユーザーに好まれることを意図している、という印象をうける。
しかしそれにもかかわらず、そのキャビンには大型の4座クーペとして不足のない居住空間が確保されているところが、あくまで実質を大事にするメルセデスらしい。分厚いクッションに身体を包まれる印象のフロントシートはいうに及ばず、流れるように下降するルーフラインの下に位置するリアシートにも、2人の大人が自然な感じで身体を収めることができるヘッドルームとレッグルームが確保されているのだ。
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