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「お前誰?」とか言わないで!!!! 忘れ去られそうなクルマたち 9選

掲載 更新 108
「お前誰?」とか言わないで!!!! 忘れ去られそうなクルマたち 9選

 不意に声をかけられて振り向くと、懐かしいカオなんだけど名前が出てこない、思い出せない…そんなことありませんか。企画担当はあります。おもむろに携帯(当時)を取り出して名前を確認した末に間違ったこともあります。

 クルマ好きは、クルマに関してなんでも知っているのが当然。特に車名は基本中の基本! それを知らないとか、忘れるとかいったことは、ほとんど天変地異にも近い、異常事態と言っていい。

待ってました! アルファードの顔を日本未発売のレクサスLM顔にチェンジ!

 …はずなのだが、 記憶とは時に残酷なもの。どれほど愛していても、忘れるときは忘れるもの。本稿に登場した車名に強い愛着をお持ちの方も多いと思いますが、どうか笑って許していただきたく…。

※本稿は2021年3月のものです
文/清水草一 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年4月26日号

【画像ギャラリー】いくつ覚えてますか…記憶力を刺激する9台をギャラリーでチェック!

■こんなクルマあったっけ? トヨタ車編

 こちとらカーマニアだ。車名を忘れちゃったクルマなんかあるわけねえ! あるわけないけど、どんなだったかよく思い出せないクルマは、正直なところ、ある。

 まずサイノス。もちろん覚えているさ! 覚えてるけど、初代と2代目の違いが思い出せない……。

トヨタ サイノス(2代目・1995年)…ターセル/コルサをベースにしたコンパクトな2ドアクーペで、初代は1991年に登場。当時はまだクーペ需要が底堅く、1995年に2代目にバトンタッチ。デザインは完全なキープコンセプトで、ほとんど違いがわからない。すまぬ

こちらが2代目に設定されたコンバーチブル。「凄いカッコいい!」ということもない

 どっちもウルトラ地味なスポーツクーペだったとしか。えっ、コンバーチブルもあったの!? あった気もするけど、コンバーチブルですら地味すぎて印象がない! サイノス、スゲエ。

 カレン、覚えてるよ。セリカの兄弟車だろ。でも真っ先に浮かんだのは、村西とおる監督が「豊田セリカ」と「豊田カレン」っていうAV女優を売り出したことだ。

 あ、調べたら違う! AV女優はカロラとセリカとカリナで、カレンはいなかった! そうだよなぁ、いかに天下のトヨタ車でも、カレンは無名だもんなぁ。納得。

トヨタ カレン(1994年)…1994年に6代目セリカの兄弟車として登場。GT-FOURを持つセリカの軟派なデートカー的な存在で、一代限りで消滅した

 トヨタ車ではオーパも忘れられがちだ。俺はもちろん覚えてるけど。だってオーパだもん。開高健先生がアマゾンで怪魚を求めて釣りをする話だ。ポルトガル語で「うおお!」という意味なんだ。

 でもトヨタのオーパは……ちょっと変わったつまんないクルマだったぜ。うおお。

トヨタ オーパ(2000年)…その名のとおり、トヨタ車としてはビックリの個性的デザインで2000年に登場

 ブレビスも印象が薄い。確か何かの兄弟車なんだけど。プログレだっけ? プログレだよね。

 ブレビスはプログレよりちょっとハデでイケイケなイメージだった気がするが、古風で地味だったプログレのほうが全然強烈! 地味も極めればハデになる。ハデは中途半端だと忘れられがち。そういうことか。

トヨタ ブレビス(2001年)…2001年、プログレの兄弟車として登場。狙いはミニ・セルシオ。サイズもプログレよりやや大きかったが、やはり一代限りで消滅

 ブレイドも印象薄い。ブレイドって車名だっけグレード名だっけ? ってくらい薄い。いやブレイドは確かに車名だ。

 えーと、カローラハッチバックのおっさん系兄弟車だ! えっ違う? オーリスの兄弟車だっけ!? うひー、オーリスを忘れてたぁ! 灯台下暗しとは、このことか。

トヨタ ブレイド(2006年)…オーリスのゴージャス版兄弟車として2006年に登場。リアサスはダブルウィッシュボーン!

 レクサスHS250も影が薄い。覚えてはいるが、あまりにも存在感がない。現行モデルでこれほどまでに影が薄いクルマはない! えっ絶版したの!? いつ? 4年前!? まったく知らなかった。

 というかHS250のことを、ここ数年まったく考えたことがなかった……。

レクサス HS250h(2009年)…SAIをベースにしたレクサス版ハイブリッドセダンで、2009年に登場。2017年まで細々と存続

■こんなクルマあったっけ? トヨタ以外のメーカー編

 やっとトヨタが終わった。日産の一番手はリバティ! あの猛烈に地味だったプレーリーリバティのことだろ。なにぃ、後半はプレーリーが取れて「リバティ」になってたのかえ!? マジで!? マジで知らなかった。カーマニアとしてマジでショック。

日産 リバティ(2001年)…3代目プレーリーは末尾に「リバティ」を付けて1998年に登場したが、2001年にプレーリーが取れて「リバティ」に改名。まさに日産の迷走を象徴していた

 ルキノも記憶が曖昧だ。確かサニーの兄弟では。サニールキノって名前だったんじゃ。

 それがルキノに変わってた!? んでルキノクーペとルキノハッチになった!? 兄弟はサニーとパルサーセリエ!? ごめん、パルサーセリエもカタチが思い出せない。

 えっ、途中でルキノS-RVも加わって安室ちゃんがCMやってた!? 安室ちゃんは覚えてるがルキノS-RVは思い出せない。ショック。

日産 ルキノ(1994年)…1994年、サニー/パルサーの兄弟車で登場。写真はサニールキノから変更されたルキノクーペ

 最後はホンダのゼストで締めよう。これは覚えてるぜ! ホンダゼットじゃなくてゼストだ! 試乗もした! 試乗会は幕張だった!

 そんな余計なこと覚えてなくてよし。いや、悪くない軽自動車だったと思うよ、たぶん。

ホンダ ゼスト(2006年)…2006年、ザッツ(これも忘れそう)の後継として登場。ターボモデルはゼストスパーク!

【番外コラム】忘れそうな逆輸入車たち

 猛烈に影の薄い逆輸入車たちがいる。トヨタ・ヴォルツはアメリカ製で、極度の不振により2年弱で販売終了。同じくアメリカ製のホンダMDXも約3年。ブルーバードオーズィはオーストラリア製なれど、販売期間は1年弱。短い命は忘れやすい。土下座。

ブルーバードオーズィーは豪州産の5ドアハッチバック。現地名はピンターラ。この名なら忘れなかった?(1991年)

ホンダMDXは、北米では初代「アキュラMDX」。3年間でわずか1500台しか売れませんでした。涙(2003年)

トヨタ・ヴォルツは北米名マトリックス。GMではポンティアック・ヴァイブとして販売されていたが、2002年より日本でも販売開始、高価格とデザインが不評だった(2002年)

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みんなのコメント

108件
  • 今でも大事に乗ってる人に、失礼な記事ですね
  • 品のない不快感を覚える文章と感じました。
    クルマが好きな人が書いたとは思えない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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